与えられた数列の極限を調べます。数列の第n項はそれぞれ以下の式で表されます。 (1) $3^n$ (2) $2 - \frac{n}{3}$ (3) $\frac{n^2}{2} - 1$ (4) $2 - \sqrt{n}$ (5) $4 + (-1)^n$ (6) $\sin(n\pi)$ (7) $\cos(n\pi)$ (8) $\tan(n\pi)$

解析学数列極限発散収束三角関数
2025/5/14

1. 問題の内容

与えられた数列の極限を調べます。数列の第n項はそれぞれ以下の式で表されます。
(1) 3n3^n
(2) 2n32 - \frac{n}{3}
(3) n221\frac{n^2}{2} - 1
(4) 2n2 - \sqrt{n}
(5) 4+(1)n4 + (-1)^n
(6) sin(nπ)\sin(n\pi)
(7) cos(nπ)\cos(n\pi)
(8) tan(nπ)\tan(n\pi)

2. 解き方の手順

各数列について、nn を無限大に近づけたときの挙動を調べます。
(1) 3n3^n: nn が大きくなるにつれて、3n3^n も大きくなるので、正の無限大に発散します。
(2) 2n32 - \frac{n}{3}: nn が大きくなるにつれて、n3\frac{n}{3} も大きくなるので、2n32 - \frac{n}{3} は負の無限大に発散します。
(3) n221\frac{n^2}{2} - 1: nn が大きくなるにつれて、n2n^2 も大きくなるので、n221\frac{n^2}{2} - 1 は正の無限大に発散します。
(4) 2n2 - \sqrt{n}: nn が大きくなるにつれて、n\sqrt{n} も大きくなるので、2n2 - \sqrt{n} は負の無限大に発散します。
(5) 4+(1)n4 + (-1)^n: nn が偶数のとき、4+(1)n=4+1=54 + (-1)^n = 4 + 1 = 5 です。nn が奇数のとき、4+(1)n=41=34 + (-1)^n = 4 - 1 = 3 です。したがって、nn が大きくなるにつれて、5 と 3 が交互に現れるので、極限は存在しません(振動します)。
(6) sin(nπ)\sin(n\pi): nn が整数のとき、sin(nπ)=0\sin(n\pi) = 0 です。したがって、極限は 0 です。
(7) cos(nπ)\cos(n\pi): nn が偶数のとき、cos(nπ)=1\cos(n\pi) = 1 です。nn が奇数のとき、cos(nπ)=1\cos(n\pi) = -1 です。したがって、nn が大きくなるにつれて、1 と -1 が交互に現れるので、極限は存在しません(振動します)。
(8) tan(nπ)\tan(n\pi): nn が整数のとき、tan(nπ)=0\tan(n\pi) = 0 です。したがって、極限は 0 です。

3. 最終的な答え

(1) 正の無限大に発散
(2) 負の無限大に発散
(3) 正の無限大に発散
(4) 負の無限大に発散
(5) 極限は存在しない(振動)
(6) 0
(7) 極限は存在しない(振動)
(8) 0

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