(1) 質量150gのボールが20m/sで飛んでいるときの運動エネルギーを求める。 (2) (1)のボールを静止させたときにグラブがボールにした仕事を求める。 (3) 質量2.0kgの物体が2.0m/sで進んでいるとき、運動方向に6.0Nの力を加えて10m移動させた後の速さを求める。 (4) 19.6m/sで走る自動車がブレーキをかけて40mで停止したときの、タイヤと地面の間の動摩擦係数を求める。重力加速度は9.8m/s^2とする。

応用数学運動エネルギー仕事運動方程式等加速度運動力学物理
2025/3/21

1. 問題の内容

(1) 質量150gのボールが20m/sで飛んでいるときの運動エネルギーを求める。
(2) (1)のボールを静止させたときにグラブがボールにした仕事を求める。
(3) 質量2.0kgの物体が2.0m/sで進んでいるとき、運動方向に6.0Nの力を加えて10m移動させた後の速さを求める。
(4) 19.6m/sで走る自動車がブレーキをかけて40mで停止したときの、タイヤと地面の間の動摩擦係数を求める。重力加速度は9.8m/s^2とする。

2. 解き方の手順

(1) 運動エネルギーの公式は KE=12mv2KE = \frac{1}{2}mv^2 です。
質量 mm をkg単位に変換します。 m=150g=0.15kgm = 150g = 0.15 kg
速度 v=20m/sv = 20 m/s
運動エネルギーを計算します。
(2) グラブがボールにした仕事は、運動エネルギーの変化に等しいです。ボールは静止したので、運動エネルギーは0になります。したがって、仕事は運動エネルギーの初期値の負の値になります。
(3) 運動方程式 F=maF = ma より、加速度 a=Fma = \frac{F}{m} を求めます。
F=6.0NF = 6.0N, m=2.0kgm = 2.0kg なので、a=6.02.0=3.0m/s2a = \frac{6.0}{2.0} = 3.0 m/s^2
等加速度運動の公式 v2=v02+2axv^2 = v_0^2 + 2ax を使って、最終的な速度 vv を計算します。
v0=2.0m/sv_0 = 2.0 m/s, a=3.0m/s2a = 3.0 m/s^2, x=10mx = 10m
(4) 自動車が停止するまでの運動エネルギーの変化は、摩擦力がした仕事に等しいです。
運動エネルギーの変化は 012mv2=12mv20 - \frac{1}{2}mv^2 = -\frac{1}{2}mv^2
摩擦力は Ff=μmgF_f = \mu mg であり、摩擦力のした仕事は W=Ffx=μmgxW = -F_f x = -\mu mgx です。
したがって、12mv2=μmgx-\frac{1}{2}mv^2 = -\mu mgx となり、μ=v22gx\mu = \frac{v^2}{2gx} となります。
v=19.6m/sv = 19.6 m/s, g=9.8m/s2g = 9.8 m/s^2, x=40mx = 40m

3. 最終的な答え

(1)
KE=12×0.15×202=12×0.15×400=0.075×400=30JKE = \frac{1}{2} \times 0.15 \times 20^2 = \frac{1}{2} \times 0.15 \times 400 = 0.075 \times 400 = 30 J
(2)
W=KE=30JW = -KE = -30 J
(3)
v2=2.02+2×3.0×10=4+60=64v^2 = 2.0^2 + 2 \times 3.0 \times 10 = 4 + 60 = 64
v=64=8.0m/sv = \sqrt{64} = 8.0 m/s
(4)
μ=19.622×9.8×40=19.6×19.62×9.8×40=2×19.62×40=19.640=0.49\mu = \frac{19.6^2}{2 \times 9.8 \times 40} = \frac{19.6 \times 19.6}{2 \times 9.8 \times 40} = \frac{2 \times 19.6}{2 \times 40} = \frac{19.6}{40} = 0.49
答え:
(1) 30 J
(2) -30 J
(3) 8.0 m/s
(4) 0.49

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