与えられたブール代数の式 $f = ABC' + A'BC + A'BC' + ABC + A'B'C'$ を簡略化します。ここで、$'$ は否定(NOT)を表します。

離散数学ブール代数論理回路論理式の簡略化論理演算
2025/5/14

1. 問題の内容

与えられたブール代数の式 f=ABC+ABC+ABC+ABC+ABCf = ABC' + A'BC + A'BC' + ABC + A'B'C' を簡略化します。ここで、' は否定(NOT)を表します。

2. 解き方の手順

ステップ1: 式を整理し、共通項でくくります。
f=ABC+ABC+ABC+ABC+ABCf = ABC' + A'BC + A'BC' + ABC + A'B'C'
ステップ2: ABA'B でくくれる項をまとめます。
f=ABC+ABC+ABC+ABC+ABCf = ABC' + ABC + A'BC + A'BC' + A'B'C'
f=AB(C+C)+ABC+ABC+ABCf = AB(C' + C) + A'BC + A'BC' + A'B'C'
ステップ3: C+C=1C' + C = 1 であることを利用します。
f=AB(1)+ABC+ABC+ABCf = AB(1) + A'BC + A'BC' + A'B'C'
f=AB+ABC+ABC+ABCf = AB + A'BC + A'BC' + A'B'C'
ステップ4: AA'でくくれる項をまとめます。
f=AB+AB(C+C)+ABCf = AB + A'B(C + C') + A'B'C'
ステップ5: C+C=1C + C' = 1 であることを利用します。
f=AB+AB(1)+ABCf = AB + A'B(1) + A'B'C'
f=AB+AB+ABCf = AB + A'B + A'B'C'
ステップ6: BB でくくれる項をまとめます。
f=B(A+A)+ABCf = B(A + A') + A'B'C'
ステップ7: A+A=1A + A' = 1 であることを利用します。
f=B(1)+ABCf = B(1) + A'B'C'
f=B+ABCf = B + A'B'C'
ステップ8: B+ABCB + A'B'C' を整理します。B+X=(B+X)(B+X)B + X' = (B + X')(B + X).
B+ABC=(B+A)(B+BC)B + A'B'C' = (B + A')(B + B'C')
ステップ9: さらに展開していきます。
f=(B+A)(B+B)(B+C)f = (B + A')(B + B')(B + C')
f=(B+A)(1)(B+C)f = (B + A')(1)(B + C')
f=(B+A)(B+C)f = (B + A')(B + C')
f=BB+BC+AB+ACf = BB + BC' + A'B + A'C'
f=B+BC+AB+ACf = B + BC' + A'B + A'C'
ステップ10: BB でくくれる項をまとめます。
f=B(1+C+A)+ACf = B(1 + C' + A') + A'C'
ステップ11: 1+C+A=11 + C' + A' = 1 であることを利用します。
f=B(1)+ACf = B(1) + A'C'
f=B+ACf = B + A'C'

3. 最終的な答え

f=B+ACf = B + A'C'

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