5ビットで表現される2進数において、与えられた10進数の引き算を、2の補数表現を用いて加算によって計算する。また、2の補数表現を使用する理由を選択する。

その他2進数2の補数ビット演算コンピュータサイエンス
2025/5/14

1. 問題の内容

5ビットで表現される2進数において、与えられた10進数の引き算を、2の補数表現を用いて加算によって計算する。また、2の補数表現を使用する理由を選択する。

2. 解き方の手順

まず、与えられた10進数を5ビットの2進数に変換する。負の数は2の補数で表現する。2の補数は、元の2進数のビットを反転させ、1を加えることで得られる。その後、2つの数を加算し、結果を5ビットの2の補数表現で表す。オーバーフローが発生した場合、必要なビットを切り捨てる。
各計算について、以下の手順で進める。
(1) 5(d)3(d)5(d) - 3(d):
- 510=0010125_{10} = 00101_2
- 310=0001123_{10} = 00011_2. 310-3_{10}の2の補数は、111002+1=11101211100_2 + 1 = 11101_2
- 001012+111012=100010200101_2 + 11101_2 = 100010_2
- オーバーフローするので、最上位ビットを切り捨てて、000102=21000010_2 = 2_{10}
(2) 5(d)15(d)5(d) - 15(d):
- 510=0010125_{10} = 00101_2
- 1510=01111215_{10} = 01111_2. 1510-15_{10}の2の補数は、100002+1=10001210000_2 + 1 = 10001_2
- 001012+100012=101102=101000101_2 + 10001_2 = 10110_2 = -10_{10}
(3) 9(d)6(d)-9(d) - 6(d):
- 910=0100129_{10} = 01001_2. 910-9_{10}の2の補数は、101102+1=10111210110_2 + 1 = 10111_2
- 610=0011026_{10} = 00110_2. 610-6_{10}の2の補数は、110012+1=11010211001_2 + 1 = 11010_2
- 101112+110102=110001210111_2 + 11010_2 = 110001_2
- オーバーフローするので、最上位ビットを切り捨てて、100012=151010001_2 = -15_{10}
(4) 12(d)4(d)-12(d) - 4(d):
- 1210=01100212_{10} = 01100_2. 1210-12_{10}の2の補数は、100112+1=10100210011_2 + 1 = 10100_2
- 410=0010024_{10} = 00100_2. 410-4_{10}の2の補数は、110112+1=11100211011_2 + 1 = 11100_2
- 101002+111002=110000210100_2 + 11100_2 = 110000_2
- オーバーフローするので、最上位ビットを切り捨てて、100002=161010000_2 = -16_{10}
(5) 7(d)6(d)-7(d) - 6(d):
- 710=0011127_{10} = 00111_2. 710-7_{10}の2の補数は、110002+1=11001211000_2 + 1 = 11001_2
- 610=0011026_{10} = 00110_2. 610-6_{10}の2の補数は、110012+1=11010211001_2 + 1 = 11010_2
- 110012+110102=110011211001_2 + 11010_2 = 110011_2
- オーバーフローするので、最上位ビットを切り捨てて、100112=131010011_2 = -13_{10}
2の補数を使用する理由は、「減算を、負数の作成と加算処理で行うことができる」ため。

3. 最終的な答え

(1) 5(d)3(d)5(d) - 3(d): 001012+111012=00010200101_2 + 11101_2 = 00010_2
(2) 5(d)15(d)5(d) - 15(d): 001012+100012=10110200101_2 + 10001_2 = 10110_2
(3) 9(d)6(d)-9(d) - 6(d): 101112+110102=10001210111_2 + 11010_2 = 10001_2
(4) 12(d)4(d)-12(d) - 4(d): 101002+111002=10000210100_2 + 11100_2 = 10000_2
(5) 7(d)6(d)-7(d) - 6(d): 110012+110102=10011211001_2 + 11010_2 = 10011_2
2の補数を使用する理由:減算を、負数の作成と加算処理で行うことができる

「その他」の関連問題

全体集合$U$と、その部分集合$A$, $B$に対して、$n(U)=50$, $n(A \cup B)=42$, $n(A \cap \overline{B})=3$, $n(\overline{A}...

集合集合の要素数補集合ベン図
2025/5/16

従業員数の異なる P, Q, R, S の4社について以下のことがわかっている。 * P社はQ社より従業員が多い * R社はS社より従業員が多い このとき従業員数の少ない順に4社を並べたとき、...

順列大小関係組み合わせ
2025/5/16

$\frac{2}{3}\pi$ を、実数 $k$ ($k>0$)を用いて複素数で表すと、$\frac{2}{3}\pi = k(-\frac{1}{2} + \frac{\sqrt{3}}{2}i)...

複素数オイラーの公式三角関数複素平面
2025/5/16

$\cos 195^\circ$ の値を計算します。

三角関数加法定理角度変換cos
2025/5/15

全体集合 $U$ の部分集合 $A$, $B$ について、$n(U)=20$, $n(A \cup B)=17$, $n(A)=13$, $n(B)=9$ であるとき、以下の集合の要素の個数を求める。...

集合要素数補集合共通部分和集合
2025/5/15

実数 $x$ に関する2つの条件 $p: x \leq 2$ と $q: x \leq 4$ について、命題 $p \implies q$ の真偽を、集合を用いて調べる。

命題集合真偽論理
2025/5/15

$\theta = \frac{\pi}{12}$ のとき、 $\frac{(\cos\theta + i\sin\theta)(\cos2\theta + i\sin2\theta)}{\cos3\...

複素数ド・モアブルの定理三角関数複素平面
2025/5/15

先生2人と生徒6人が円卓のまわりに座る。 (1)先生2人が隣り合う座り方は何通りあるか。 (2)先生2人が向かい合う座り方は何通りあるか。

場合の数円順列組み合わせ
2025/5/14

全体集合 $U$ の部分集合 $A$, $B$ について、 $n(U) = 40$, $n(A) = 18$, $n(B) = 25$, $n(A \cap B) = 6$ であるとき、以下の個数を求...

集合集合の要素数補集合和集合共通部分
2025/5/14

画像には「0は複素数ですか、それとも実数ですか」と書かれています。これは0が複素数と実数のどちらに分類されるのかを問う問題です。

複素数実数数の分類
2025/5/14