問題1: ロピタルの定理を用いて、極限 $\lim_{x \to 0} \frac{x - \arctan(x)}{x^3}$ を求めよ。 問題2: $f(x) = \sqrt{x}$ の場合に、平均値の定理が与える $c$ を求めよ。ただし区間は特に指定されていないので、 $[0, a]$ ($a>0$) とする。
2025/5/15
1. 問題の内容
問題1: ロピタルの定理を用いて、極限 を求めよ。
問題2: の場合に、平均値の定理が与える を求めよ。ただし区間は特に指定されていないので、 () とする。
2. 解き方の手順
問題1:
ロピタルの定理は、 が または の不定形である場合に、 が成り立つという定理です。
まず、与えられた極限が の不定形であることを確認します。
のとき、 であり、 です。したがって、 の不定形です。
ロピタルの定理を適用します。
と とおくと、
よって、
のとき、 なので、
問題2:
平均値の定理は、関数 が閉区間 で連続であり、開区間 で微分可能であるとき、
を満たす が区間 に少なくとも1つ存在する、という定理です。
であり、区間を とします。
は で連続であり、 で微分可能です。
平均値の定理より、
なので、 は区間 に含まれます。
3. 最終的な答え
問題1:
問題2: