(1)
まず、曲線 y=−x4+2x2 のグラフの概形を把握するために、微分して増減を調べます。 y′=−4x3+4x=−4x(x2−1)=−4x(x−1)(x+1) y′=0 となるのは x=−1,0,1 のときです。 x=−1 のとき y=−(−1)4+2(−1)2=−1+2=1 x=0 のとき y=−04+2(0)2=0 x=1 のとき y=−14+2(1)2=−1+2=1 増減表を書くと、
x | ... | -1 | ... | 0 | ... | 1 | ...
-------|------|------|------|------|------|------|------
y' | + | 0 | - | 0 | + | 0 | -
-------|------|------|------|------|------|------|------
y | ↑ | 1 | ↓ | 0 | ↑ | 1 | ↓
グラフの概形から、直線 y=k がこの曲線と4点で交わるためには、0<k<1 である必要があります。 (2)
曲線と直線で囲まれた図形において、y>k の部分の面積と y<k の部分の面積が等しいとき、その境界となる直線 y=k は、曲線と直線で囲まれた図形の面積を二等分する直線である必要があります。 曲線 y=−x4+2x2 は y 軸に関して対称であるため、積分区間を考慮すると、全体の面積は 2∫0a(−x4+2x2−k)dx=0 となる必要があります。ただし、a は −x4+2x2=k の正の解。 面積が等しい時、∫−aa(−x4+2x2−k)dx=0 となります。 ∫−aa(−x4+2x2−k)dx=[−5x5+32x3−kx]−aa=(−5a5+32a3−ka)−(5a5−32a3+ka)=−52a5+34a3−2ka=0 −5a5+32a3−ka=0 a(−5a4+32a2−k)=0 a=0 より、−5a4+32a2−k=0 また、−x4+2x2=k より、k=−a4+2a2 なので、 −5a4+32a2−(−a4+2a2)=0 54a4−34a2=0 a2(54a2−34)=0 a2=0 より、54a2=34 a2=35 k=−a4+2a2=−(35)2+2(35)=−925+310=9−25+30=95