問題5は、正の定数 $a$ について、不等式 $|-2x+3| \le a$ を満たす整数 $x$ がちょうど4個存在するような $a$ の値の範囲を求める問題です。
2025/5/15
1. 問題の内容
問題5は、正の定数 について、不等式 を満たす整数 がちょうど4個存在するような の値の範囲を求める問題です。
2. 解き方の手順
まず、絶対値の不等式を解きます。
は と同値です。
各辺から3を引くと となります。
各辺を-2で割ると (負の数で割るので不等号の向きが変わります) となります。
この不等式を満たす整数 がちょうど4個となる条件を考えます。
は 以上 以下の整数です。
なので、不等式を満たす の幅は となります。
が整数値をとるので、幅が の範囲に整数が4個入る条件を考えます。
が必要条件と考えられます。
しかし、整数値なので、 と が共に整数か、整数でないかによって場合分けが必要です。
まず、 が整数である条件より、 に最も近い整数と に最も近い整数を含む4つの整数を考えます。
が不等式を満たす4つの整数であるとします。
このとき、 です。
つまり、 になる必要があります。
不等式の差は なので、 と予想されます。
不等式 を満たす整数 が4個となる条件を考えます。
を整数として、 とすると、 です。
したがって、整数 が4個存在するには、 でなければなりません。
このとき は範囲外である必要があります。
より 、つまり です。
より 、つまり です。
より 、つまり です。
となります。
は任意の整数なので、 を満たす は常に存在することになり、 の範囲は決まりません。
を満たす整数が4個であるためには、 より、 の範囲は幅が となります。
4つの整数を含むためには、 でなければなりません。
のとき、 となり、整数 は2, 1, 2 と2個しかありません。
のとき、 となり、整数 は 0, 1, 2, 3 と4個あります。
のとき、 となり、整数 は 0, 1, 2, 3 と4個あります。
のとき、 となり、整数 は -1, 0, 1, 2, 3, 4 と6個あります。
したがって、 であると予想されます。
ただし、境界値で の個数が変化する可能性があります。
以上の最小の整数を とします。
以下の最大の整数を とします。
となる条件を求めます。