2つのベクトル $\vec{a} = (3, -4)$ と $\vec{b} = (-2x + 3, 3x - 7)$ が平行になるように、$x$ の値を求める問題です。

代数学ベクトル平行連立方程式スカラー倍
2025/5/15
## 問題 1

1. 問題の内容

2つのベクトル a=(3,4)\vec{a} = (3, -4)b=(2x+3,3x7)\vec{b} = (-2x + 3, 3x - 7) が平行になるように、xx の値を求める問題です。

2. 解き方の手順

2つのベクトルが平行であるということは、一方のベクトルがもう一方のベクトルのスカラー倍で表せるということです。つまり、ある実数 kk が存在して、
b=ka\vec{b} = k\vec{a}
が成り立つ必要があります。
この式を成分で表すと、
(2x+3,3x7)=k(3,4)(-2x + 3, 3x - 7) = k(3, -4)
となります。
この式は、次の2つの式に分解できます。
2x+3=3k-2x + 3 = 3k
3x7=4k3x - 7 = -4k
これらの連立方程式を解きます。
まず、最初の式から kk を求めると、
k=2x+33k = \frac{-2x + 3}{3}
となります。
これを2番目の式に代入すると、
3x7=4(2x+33)3x - 7 = -4\left(\frac{-2x + 3}{3}\right)
3(3x7)=4(2x+3)3(3x - 7) = -4(-2x + 3)
9x21=8x129x - 21 = 8x - 12
x=9x = 9

3. 最終的な答え

x=9x = 9
## 問題 2

1. 問題の内容

2つのベクトル a=(1,2)\vec{a} = (-1, 2)b=(x,1)\vec{b} = (x, 1) があります。2a3b2\vec{a} - 3\vec{b}a+2b\vec{a} + 2\vec{b} が平行となるように、xx の値を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、2a3b2\vec{a} - 3\vec{b}a+2b\vec{a} + 2\vec{b} を計算します。
2a3b=2(1,2)3(x,1)=(2,4)(3x,3)=(23x,1)2\vec{a} - 3\vec{b} = 2(-1, 2) - 3(x, 1) = (-2, 4) - (3x, 3) = (-2 - 3x, 1)
a+2b=(1,2)+2(x,1)=(1,2)+(2x,2)=(1+2x,4)\vec{a} + 2\vec{b} = (-1, 2) + 2(x, 1) = (-1, 2) + (2x, 2) = (-1 + 2x, 4)
2つのベクトルが平行である条件は、一方のベクトルがもう一方のベクトルのスカラー倍で表せることです。つまり、ある実数 kk が存在して、
2a3b=k(a+2b)2\vec{a} - 3\vec{b} = k(\vec{a} + 2\vec{b})
が成り立ちます。
この式を成分で表すと、
(23x,1)=k(1+2x,4)(-2 - 3x, 1) = k(-1 + 2x, 4)
となります。
この式は、次の2つの式に分解できます。
23x=k(1+2x)-2 - 3x = k(-1 + 2x)
1=4k1 = 4k
2番目の式から、k=14k = \frac{1}{4} となります。これを1番目の式に代入すると、
23x=14(1+2x)-2 - 3x = \frac{1}{4}(-1 + 2x)
4(23x)=1+2x4(-2 - 3x) = -1 + 2x
812x=1+2x-8 - 12x = -1 + 2x
7=14x-7 = 14x
x=12x = -\frac{1}{2}

3. 最終的な答え

x=12x = -\frac{1}{2}
## 問題 3

1. 問題の内容

3つのベクトル a=(2,4)\vec{a} = (2, -4), b=(2,0)\vec{b} = (-2, 0), c=(1,1)\vec{c} = (1, 1) があります。a+tb\vec{a} + t\vec{b}c\vec{c} が平行になるような実数 tt の値を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、a+tb\vec{a} + t\vec{b} を計算します。
a+tb=(2,4)+t(2,0)=(22t,4)\vec{a} + t\vec{b} = (2, -4) + t(-2, 0) = (2 - 2t, -4)
2つのベクトルが平行である条件は、一方のベクトルがもう一方のベクトルのスカラー倍で表せることです。つまり、ある実数 kk が存在して、
a+tb=kc\vec{a} + t\vec{b} = k\vec{c}
が成り立ちます。
この式を成分で表すと、
(22t,4)=k(1,1)(2 - 2t, -4) = k(1, 1)
となります。
この式は、次の2つの式に分解できます。
22t=k2 - 2t = k
4=k-4 = k
2番目の式から、k=4k = -4 となります。これを1番目の式に代入すると、
22t=42 - 2t = -4
2t=6-2t = -6
t=3t = 3

3. 最終的な答え

t=3t = 3
## 問題 4

1. 問題の内容

ベクトル a=(6,3)\vec{a} = (-6, 3) に平行で、大きさが3のベクトル b\vec{b} を求める問題です。

2. 解き方の手順

ベクトル a\vec{a} に平行な単位ベクトルをまず求めます。
a\vec{a} の大きさは a=(6)2+32=36+9=45=35|\vec{a}| = \sqrt{(-6)^2 + 3^2} = \sqrt{36 + 9} = \sqrt{45} = 3\sqrt{5} です。
a\vec{a} に平行な単位ベクトル e\vec{e} は、
e=aa=(6,3)35=(25,15)\vec{e} = \frac{\vec{a}}{|\vec{a}|} = \frac{(-6, 3)}{3\sqrt{5}} = \left(-\frac{2}{\sqrt{5}}, \frac{1}{\sqrt{5}}\right)
となります。
大きさが3のベクトル b\vec{b} は、単位ベクトル e\vec{e} を3倍すればよいので、
b=3e=3(25,15)=(65,35)\vec{b} = 3\vec{e} = 3\left(-\frac{2}{\sqrt{5}}, \frac{1}{\sqrt{5}}\right) = \left(-\frac{6}{\sqrt{5}}, \frac{3}{\sqrt{5}}\right)
b=(655,355)\vec{b} = \left(-\frac{6\sqrt{5}}{5}, \frac{3\sqrt{5}}{5}\right)
a\vec{a} と反対方向で大きさが 3 のベクトルも条件を満たすため、それも求めます。
b=3e=3(25,15)=(65,35)-\vec{b} = -3\vec{e} = -3\left(-\frac{2}{\sqrt{5}}, \frac{1}{\sqrt{5}}\right) = \left(\frac{6}{\sqrt{5}}, -\frac{3}{\sqrt{5}}\right)
b=(655,355)-\vec{b} = \left(\frac{6\sqrt{5}}{5}, -\frac{3\sqrt{5}}{5}\right)

3. 最終的な答え

b=(655,355)\vec{b} = \left(-\frac{6\sqrt{5}}{5}, \frac{3\sqrt{5}}{5}\right) または b=(655,355)\vec{b} = \left(\frac{6\sqrt{5}}{5}, -\frac{3\sqrt{5}}{5}\right)

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