$p$ を素数とする。方程式 $\frac{1}{x} + \frac{1}{y} = \frac{1}{p}$ を満たす正の整数の組 $(x, y)$ をすべて求めよ。

数論整数の性質方程式素数
2025/5/15

1. 問題の内容

pp を素数とする。方程式 1x+1y=1p\frac{1}{x} + \frac{1}{y} = \frac{1}{p} を満たす正の整数の組 (x,y)(x, y) をすべて求めよ。

2. 解き方の手順

まず、与えられた方程式を変形する。
1x+1y=1p\frac{1}{x} + \frac{1}{y} = \frac{1}{p}
両辺に pxypxy を掛けて、
py+px=xypy + px = xy
xypxpy=0xy - px - py = 0
両辺に p2p^2 を足して、
xypxpy+p2=p2xy - px - py + p^2 = p^2
(xp)(yp)=p2(x - p)(y - p) = p^2
ここで、xxyy は正の整数なので、xpx - pypy - p は整数である。また、pp は素数なので、p2p^2 の約数は 1,p,p21, p, p^2 である。したがって、xpx-pypy-p の組み合わせとして考えられるのは以下の通りである。

1. $x - p = 1$ かつ $y - p = p^2$

2. $x - p = p$ かつ $y - p = p$

3. $x - p = p^2$ かつ $y - p = 1$

それぞれのケースについて xxyy を求める。

1. $x - p = 1$ より $x = p + 1$。$y - p = p^2$ より $y = p^2 + p$。よって、$(x, y) = (p + 1, p^2 + p)$。

2. $x - p = p$ より $x = 2p$。$y - p = p$ より $y = 2p$。よって、$(x, y) = (2p, 2p)$。

3. $x - p = p^2$ より $x = p^2 + p$。$y - p = 1$ より $y = p + 1$。よって、$(x, y) = (p^2 + p, p + 1)$。

以上より、方程式を満たす正の整数の組 (x,y)(x, y)(p+1,p2+p)(p + 1, p^2 + p), (2p,2p)(2p, 2p), (p2+p,p+1)(p^2 + p, p + 1) である。

3. 最終的な答え

(x,y)=(p+1,p2+p),(2p,2p),(p2+p,p+1)(x, y) = (p + 1, p^2 + p), (2p, 2p), (p^2 + p, p + 1)

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