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1. 問題の内容
(1) が自然数のとき、 が 5 の倍数であることを証明する。
(2) が奇数のとき、 が 8 の倍数であることを証明する。
(3) が奇数のとき、 が 120 の倍数であることを証明する。
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2. 解き方の手順
**(1) が 5 の倍数であることの証明**
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ここで、 と変形できる。
したがって、 となる。
は連続する 5 つの整数の積なので、5 の倍数である。
は明らかに 5 の倍数である。
よって、 は 5 の倍数である。
**(2) が 8 の倍数であることの証明**
が奇数なので、 ( は整数) と表せる。
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と は連続する整数なので、どちらか一方は偶数である。したがって、 は偶数である。
( は整数) と表せる。
.
よって、 は 8 の倍数である。
**(3) が 120 の倍数であることの証明**
(1) より、. また、は奇数なので、 と表せる。
(1)の結果から、 は 5 の倍数であることがわかっている。
(2)の結果から、 は 8 の倍数であることがわかっている。つまり、 は 8 の倍数である。
また、連続する3整数の積 を含むので、は 3 の倍数。
よって、 は 3 の倍数、5 の倍数、8 の倍数である。3, 5, 8 は互いに素なので、 は の倍数である。
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3. 最終的な答え
(1) は 5 の倍数である。
(2) は 8 の倍数である。
(3) は 120 の倍数である。