(i) 実数 $a, b \in \mathbb{R}$ に対して、次の三角不等式が成り立つことを示す: $||a| - |b|| \le |a - b| \le |a| + |b|$. (ii) 区間 $I$ 上で定義された関数 $f(x)$ が $x = x_0 \in I$ で連続であるとき、$|f(x)|$ も $x = x_0$ で連続であることを示す。
2025/5/16
1. 問題の内容
(i) 実数 に対して、次の三角不等式が成り立つことを示す:
.
(ii) 区間 上で定義された関数 が で連続であるとき、 も で連続であることを示す。
2. 解き方の手順
(i) 三角不等式 の証明
まず、 を示す。
したがって
同様に、
したがって
よって、.
以上より、 。
したがって、
.
次に、 を示す。
.
したがって、 が示された。
(ii) が で連続であることの証明
が で連続であるとは、任意の に対して、ある が存在し、 ならば が成り立つことである。
が成り立つ。
ならば となる。
したがって、任意の に対して、ある が存在し、 ならば が成り立つ。
これは、 が で連続であることを意味する。
3. 最終的な答え
(i)
(ii) が で連続ならば、 も で連続である。