曲線 $y = x^4 - 2x^3 + x^2 - 2x + 2$ を $C$ とし、$C$ と異なる2点で接する直線を $l$ とする。曲線 $C$ と直線 $l$ で囲まれる部分の面積を求めよ。

解析学積分曲線接線面積
2025/6/20

1. 問題の内容

曲線 y=x42x3+x22x+2y = x^4 - 2x^3 + x^2 - 2x + 2CC とし、CC と異なる2点で接する直線を ll とする。曲線 CC と直線 ll で囲まれる部分の面積を求めよ。

2. 解き方の手順

まず、接線の方程式を求めることを考えます。曲線 CC の式を f(x)=x42x3+x22x+2f(x) = x^4 - 2x^3 + x^2 - 2x + 2 とおきます。直線 llx=αx = \alphax=βx = \beta (αβ\alpha \ne \beta) で曲線 CC に接すると仮定します。
すると、f(x)l(x)=(xα)2(xβ)2f(x) - l(x) = (x - \alpha)^2 (x - \beta)^2 となるはずです。なぜなら、f(x)l(x)f(x) - l(x) は4次式であり、x=αx = \alphax=βx = \beta で重解を持つからです。
(xα)2(xβ)2=(x22αx+α2)(x22βx+β2)=x42(α+β)x3+(α2+4αβ+β2)x22αβ(α+β)x+α2β2(x-\alpha)^2(x-\beta)^2 = (x^2 - 2\alpha x + \alpha^2)(x^2 - 2\beta x + \beta^2) = x^4 - 2(\alpha + \beta)x^3 + (\alpha^2 + 4\alpha\beta + \beta^2)x^2 - 2\alpha\beta(\alpha + \beta)x + \alpha^2\beta^2
この式と f(x)=x42x3+x22x+2f(x) = x^4 - 2x^3 + x^2 - 2x + 2 を比較すると、
x3x^3 の係数より、2(α+β)=22(\alpha + \beta) = 2 なので α+β=1\alpha + \beta = 1
x2x^2 の係数より、α2+4αβ+β2=1\alpha^2 + 4\alpha\beta + \beta^2 = 1
α2+2αβ+β2+2αβ=1\alpha^2 + 2\alpha\beta + \beta^2 + 2\alpha\beta = 1(α+β)2+2αβ=1(\alpha + \beta)^2 + 2\alpha\beta = 1
よって、 1+2αβ=11 + 2\alpha\beta = 1 となり、αβ=0\alpha\beta = 0
α+β=1\alpha + \beta = 1αβ=0\alpha\beta = 0 より、α=0\alpha = 0, β=1\beta = 1 または α=1\alpha = 1, β=0\beta = 0
いずれにせよ、α=0\alpha = 0, β=1\beta = 1 として計算を進めても一般性を失いません。
したがって、f(x)l(x)=x2(x1)2=x42x3+x2f(x) - l(x) = x^2(x - 1)^2 = x^4 - 2x^3 + x^2
よって、l(x)=f(x)(x42x3+x2)=(x42x3+x22x+2)(x42x3+x2)=2x+2l(x) = f(x) - (x^4 - 2x^3 + x^2) = (x^4 - 2x^3 + x^2 - 2x + 2) - (x^4 - 2x^3 + x^2) = -2x + 2
求める面積は、01f(x)l(x)dx=01x42x3+x2dx=01(x42x3+x2)dx=[x552x44+x33]01=1512+13=615+1030=130\int_0^1 |f(x) - l(x)| dx = \int_0^1 |x^4 - 2x^3 + x^2| dx = \int_0^1 (x^4 - 2x^3 + x^2) dx = [\frac{x^5}{5} - \frac{2x^4}{4} + \frac{x^3}{3}]_0^1 = \frac{1}{5} - \frac{1}{2} + \frac{1}{3} = \frac{6 - 15 + 10}{30} = \frac{1}{30}

3. 最終的な答え

130\frac{1}{30}

「解析学」の関連問題

次の関数の最大値と最小値を求め、その時の$\theta$の値を求めよ。ただし、$0 \le \theta \le \pi$とする。 (1) $y = \sin{\theta} - \sqrt{3}\c...

三角関数最大値最小値三角関数の合成加法定理
2025/6/20

問題は、0 <= θ < 2π の範囲で、以下の三角関数に関する方程式と不等式を解くことです。 (1) $sin θ + \sqrt{3} cos θ = \sqrt{3}$ (2) $cos 2θ ...

三角関数三角方程式三角不等式三角関数の合成
2025/6/20

与えられた三角関数の値を求める問題です。具体的には、sin, cos, tan の特定の角度における値を計算します。角度はラジアンで与えられています。

三角関数sincostanラジアン単位円
2025/6/20

問題は、$\int x \cos x \, dx$ を計算することです。これは、部分積分を使って解くことができます。

積分部分積分定積分
2025/6/20

$\sin 2\theta + \cos \theta \geq 0$ を解く問題です。

三角関数不等式三角関数の合成解の範囲
2025/6/20

与えられた問題は、以下の2つの極限を求めることです。 (1) $\lim_{x \to \infty} 3^x$ (2) $\lim_{x \to \infty} \frac{1}{x}$

極限指数関数収束発散
2025/6/20

問1: 不定積分 $\int \frac{1}{\sqrt{x}} dx$ を求め、$\frac{\text{①}}{\text{②}} x^{\text{③}} + C$ の形で答える。 問2: 定...

積分不定積分定積分積分計算三角関数
2025/6/20

以下の5つの極限を求める問題です。 (1) $\lim_{x\to\infty} 3^x$ (2) $\lim_{x\to\infty} \log_5 x$ (3) $\lim_{x\to-\inft...

極限関数三角関数指数関数対数関数
2025/6/20

$y = \sin(3x)$ のマクローリン展開の第 $n+1$ 項を求める問題です。問題文から、$(-1)^{\text{ア}} (3x)^{\text{イ}} / (\text{ウ})!$ の $...

マクローリン展開三角関数テイラー展開級数
2025/6/20

関数 $y = \sqrt{2+x}$ のマクローリン展開の第$n+1$項を求める問題です。与えられた式中の空欄「ア」「イ」「ウ」を埋める必要があります。

マクローリン展開テイラー展開微分関数級数
2025/6/20