問題18は、正の整数A, Bを6で割ったときの余りがそれぞれ2, 5であるとき、以下の値を求める問題です。 (1) A+3Bを6で割ったときの余り (2) ABを6で割ったときの余り

数論剰余合同式整数の割り算余り
2025/3/22

1. 問題の内容

問題18は、正の整数A, Bを6で割ったときの余りがそれぞれ2, 5であるとき、以下の値を求める問題です。
(1) A+3Bを6で割ったときの余り
(2) ABを6で割ったときの余り

2. 解き方の手順

(1) A+3Bを6で割ったときの余りを求める。
Aを6で割った余りが2なので、A=6k+2A = 6k + 2(kは整数)と表せる。
Bを6で割った余りが5なので、B=6l+5B = 6l + 5(lは整数)と表せる。
A+3B=(6k+2)+3(6l+5)A + 3B = (6k + 2) + 3(6l + 5)
A+3B=6k+2+18l+15A + 3B = 6k + 2 + 18l + 15
A+3B=6k+18l+17A + 3B = 6k + 18l + 17
A+3B=6k+18l+12+5A + 3B = 6k + 18l + 12 + 5
A+3B=6(k+3l+2)+5A + 3B = 6(k + 3l + 2) + 5
したがって、A+3Bを6で割ったときの余りは5。
(2) ABを6で割ったときの余りを求める。
A=6k+2A = 6k + 2
B=6l+5B = 6l + 5
AB=(6k+2)(6l+5)AB = (6k + 2)(6l + 5)
AB=36kl+30k+12l+10AB = 36kl + 30k + 12l + 10
AB=36kl+30k+12l+6+4AB = 36kl + 30k + 12l + 6 + 4
AB=6(6kl+5k+2l+1)+4AB = 6(6kl + 5k + 2l + 1) + 4
したがって、ABを6で割ったときの余りは4。

3. 最終的な答え

(1) 5
(2) 4

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