(1) 関数 $y = x^2 + \frac{2}{x}$ の極小値と、そのときの $x$ の値を求めます。 (2) 方程式 $x^3 - ax + 2 = 0$ が異なる2つの実数解を持つような $a$ の値を求めます。また、実数解をただ1つ持つような $a$ の値のうち、最大の整数を求めます。
2025/5/16
1. 問題の内容
(1) 関数 の極小値と、そのときの の値を求めます。
(2) 方程式 が異なる2つの実数解を持つような の値を求めます。また、実数解をただ1つ持つような の値のうち、最大の整数を求めます。
2. 解き方の手順
(1)
まず、関数 を微分します。
となる を求めます。
のとき、関数 の値は
次に、2階微分を計算します。
のとき、 であるため、 で極小値を持ち、その値は です。
(2)
方程式 を変形すると となります。
は方程式の解ではないので、 となります。
とおきます。
が異なる2つの実数解を持つためには、
が重解を持つ必要があります。
したがって、 となる が存在します。
を に代入すると、
したがって、
このとき、
解は 。重解 ともう一つの解 を持つので、異なる2つの実数解を持つ時の の値は 3 です。
実数解をただ1つ持つ場合を考えます。
のグラフを考えます。
極大値と極小値が同符号であれば実数解は1つです。
を解くと、 となります。
とすると、
となれば良いです。
極大値と極小値の積が正であれば、実数解は一つです。
のとき重解を持つので実数解は2つです。
が実数解を1つだけ持つ条件は、 です。
のときは解が (重解)と なので、実数解は2つです。
のとき、 の解は一つになります。
また、 において、 を代入すると、
より のとき が解になります。
なので、
重解を持つとき なので、実数解を一つだけ持つ の条件は または である。ただし、。
が実数解をただ1つ持つような の値のうち、最大の整数は のときの か のときの無限大かになります。
の時は なので 。このときは なので、 が実数解で、 は実数解を持たないので、実数解は一つです。
のグラフを描いて確認すると、 で、グラフがx軸と1回だけ交わるような最大の整数は です。
においてaを大きくすると、実数解は1つになります。の時、なので、異なる2つの解を持ち、の時、の解は1つになります。
3. 最終的な答え
1: 3
2: 3
3: 3
4: 2
あるいは
4: 4
```
1. 問題の内容
(1) 関数 の極小値をとる の値とその極小値を求める。
(2) 方程式 が異なる2つの実数解を持つような の値を求め、実数解をただ1つ持つような の値のうち最大の整数を求める。
2. 解き方の手順
(1)
を微分して、。
極値を取る条件は なので、 を解く。
より 。したがって 。
のとき、。
。
のとき なので、 で極小値 をとる。
(2)
が異なる2つの実数解を持つ条件は、重解を持つことである。
とすると、。よって、。
これを に代入して、 より 。
より 。
したがって 。
なので、 (重解) と が解。
が実数解を一つだけ持つ場合を考える。
の場合、極大値、極小値の両方を持つ。
が実数解のとき 。
より、 となるのは 。
が存在するためには、である必要があり、の場合は、なので実数解を1つ持つ。
極大値と極小値の積が正であればよい。
極大値は のときで、極小値は のときなので、
よって
ただし が負の値も考えられる。の時の の解はなので実数解は3つある。
3. 最終的な答え
1: 1
2: 3
3: 3
4: 2
```
1. 問題の内容
(1) 関数 の極小値と、そのときの の値を求める問題です。
(2) についての方程式 が異なる2つの実数解をもつような の値を求め、実数解をただ一つ持つような の値のうち最大の整数を求める問題です。
2. 解き方の手順
(1)
関数 を微分すると、 となります。
極値を取る条件は なので、 を解くと、 より 。
のとき、。
二階微分は、 であり、 のとき なので、 で極小値 をとります。
(2)
が異なる2つの実数解を持つためには、重解を持つ必要があります。
とすると、。
とが共通の解を持つとき、異なる2つの実数解を持ちます。
より、。
に代入すると、。
より、。よって、。
。
このとき、 となるので、異なる2つの解は、(重解)と 。
次に、実数解をただ1つ持つような の値のうち、最大の整数を求めます。
のグラフを考えます。
が実数解を1つだけ持つ条件は、 が極値を持たないか、極大値と極小値が同符号であることです。
より、。
のとき、極値を持ちません。
のとき、 より、 であり、実数解は一つです。
のとき、、 とすると、極大値と極小値はそれぞれ、
極大値と極小値の積
より、。
なので、。
したがって、 であれば、実数解をただ一つ持ちます。
よって、 の値のうち最大の整数は、 です。
3. 最終的な答え
1: 1
2: 3
3: 3
4: 2
```