放物線 $C: y = x^2 - 4x + 3$ 上の点 $P(0, 3)$ と $Q(6, 15)$ における接線をそれぞれ $l, m$ とする。この2つの接線と放物線で囲まれた図形の面積 $S$ を求める。

解析学積分微分放物線接線面積
2025/5/16

1. 問題の内容

放物線 C:y=x24x+3C: y = x^2 - 4x + 3 上の点 P(0,3)P(0, 3)Q(6,15)Q(6, 15) における接線をそれぞれ l,ml, m とする。この2つの接線と放物線で囲まれた図形の面積 SS を求める。

2. 解き方の手順

まず、y=x24x+3y=x^2-4x+3 を微分して、y=2x4y' = 2x - 4 を得る。
P(0,3)P(0, 3) における接線 ll の傾きは y(0)=2(0)4=4y'(0) = 2(0) - 4 = -4 である。
したがって、接線 ll の方程式は y3=4(x0)y - 3 = -4(x - 0) より、
y=4x+3y = -4x + 3 である。
Q(6,15)Q(6, 15) における接線 mm の傾きは y(6)=2(6)4=8y'(6) = 2(6) - 4 = 8 である。
したがって、接線 mm の方程式は y15=8(x6)y - 15 = 8(x - 6) より、
y=8x33y = 8x - 33 である。
次に、2つの接線 llmm の交点を求める。
4x+3=8x33-4x + 3 = 8x - 33 を解くと、
12x=3612x = 36
x=3x = 3
したがって、y=4(3)+3=9y = -4(3) + 3 = -9
よって、2つの接線の交点は (3,9)(3, -9) である。
放物線と接線 ll で囲まれた部分の面積は、
0x1(x24x+3(4x+3))dx=0x1(x2)dx=13x13\int_{0}^{x_1} (x^2 - 4x + 3 - (-4x + 3))dx = \int_{0}^{x_1} (x^2) dx = \frac{1}{3}x_1^3
ここで、x1x_1 は放物線と接線 ll の接点の xx 座標であり、x1=0x_1=0 である。
放物線と接線 mm で囲まれた部分の面積は、
x26(x24x+3(8x33))dx=x26(x212x+36)dx=x26(x6)2dx=13(x6)3x26=13(x26)3\int_{x_2}^{6} (x^2 - 4x + 3 - (8x - 33))dx = \int_{x_2}^{6} (x^2 - 12x + 36)dx = \int_{x_2}^{6} (x - 6)^2 dx = \frac{1}{3}(x - 6)^3|_{x_2}^{6} = -\frac{1}{3}(x_2 - 6)^3
ここで、x2x_2 は放物線と接線 mm の接点の xx 座標であり、x2=6x_2=6 である。
面積 SS
S=06(x24x+3)dx03(4x+3)dx36(8x33)dxS = \left| \int_{0}^{6} (x^2-4x+3) dx - \int_{0}^{3} (-4x+3) dx - \int_{3}^{6} (8x-33) dx \right|
計算を簡単にするために、公式を利用する。放物線 y=ax2+bx+cy=ax^2+bx+c と接線で囲まれた面積は a6(x2x1)3\frac{|a|}{6} (x_2 - x_1)^3 である。
放物線 y=x24x+3y=x^2-4x+3 と接線 y=4x+3y=-4x+3 で囲まれた部分の面積は 16(00)3=0\frac{1}{6} (0 - 0)^3 = 0 ではない。交点を見つける必要がある。
S=16(60)3162a(xm0)3=1621×(xxi)3S = \frac{|1|}{6} (6-0)^3 - \frac{|1|}{6} |2a| (x_m -0 )^3 = \frac{1}{6} |2 \cdot 1| \times (x - x_i)^3
S=16(xxi)3S = \frac{1}{6} (x - x_i)^3
放物線 C:y=x24x+3C: y = x^2 - 4x + 3 と接線 l,ml, m で囲まれた面積を計算すると、 S=16(60)3(63)3=(2x4)=16xkS = \frac{1}{6} (6 - 0)^3 (6-3)^3 = (2x-4) = \frac{1}{6}x_k
面積の公式を用いる場合、S=a6x1x23S = \frac{|a|}{6}|x_1-x_2|^3 から、放物線 y=x24x+3y = x^2-4x+3 の場合、a=1a=1
放物線と2接線で囲まれた図形の面積の公式は S=a12(x2x1)3S=\frac{|a|}{12} (x_2-x_1)^3 を用いて求めると、 S=112(60)3=21612=18S = \frac{1}{12} (6-0)^3 = \frac{216}{12} = 18 となる。

3. 最終的な答え

18

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