1. 問題の内容
整数 について、「が偶数ならば、は偶数である」という命題を、対偶を利用して証明する。
2. 解き方の手順
元の命題の対偶は、「が奇数ならば、は奇数である」となる。この対偶が真であることを証明することで、元の命題が真であることを示す。
(1) が奇数であると仮定する。
このとき、 (は整数)と表せる。
(2) を計算する。
を代入すると、
(3) が奇数であることを示す。
は、整数 を用いて の形に表されるため、は奇数である。
(4) 対偶が真であることを確認する。
が奇数ならば、は奇数であることが示されたので、対偶は真である。
(5) 元の命題が真であることを結論する。
対偶が真であるから、元の命題「が偶数ならば、は偶数である」も真である。
3. 最終的な答え
が奇数ならば、 (は整数)と表せる。
このとき、となり、は奇数である。
よって、が奇数ならば、は奇数である。
したがって、対偶が真なので、元の命題「が偶数ならば、は偶数である」も真である。(証明終わり)