正の偶数の列を、第 $n$ 群に $(2n-1)$ 個の数が入るように群に分ける。 (1) 第 $n$ 群の最初の数を $n$ の式で表す。 (2) 第10群に入るすべての数の和 $S$ を求める。

数論数列等差数列群数列偶数和の公式
2025/5/18

1. 問題の内容

正の偶数の列を、第 nn 群に (2n1)(2n-1) 個の数が入るように群に分ける。
(1) 第 nn 群の最初の数を nn の式で表す。
(2) 第10群に入るすべての数の和 SS を求める。

2. 解き方の手順

(1) 第 nn 群の最初の数を求める。
まず、第 nn 群の最初の数が全体の何番目の数かを考える。
nn 群の最初の数は、第 (n1)(n-1) 群までの項数の和に1を加えた番目の数である。
kk 群には (2k1)(2k-1) 個の数が入るので、第 (n1)(n-1) 群までの項数の和は、
k=1n1(2k1)=2k=1n1kk=1n11=2(n1)n2(n1)=(n1)n(n1)=(n1)(n1)=(n1)2\sum_{k=1}^{n-1} (2k-1) = 2 \sum_{k=1}^{n-1} k - \sum_{k=1}^{n-1} 1 = 2 \cdot \frac{(n-1)n}{2} - (n-1) = (n-1)n - (n-1) = (n-1)(n-1) = (n-1)^2
したがって、第 nn 群の最初の数は、全体の (n1)2+1(n-1)^2 + 1 番目の数である。
正の偶数の列なので、全体の mm 番目の数は 2m2m である。
よって、第 nn 群の最初の数は、 2((n1)2+1)=2(n22n+1+1)=2(n22n+2)=2n24n+42((n-1)^2+1) = 2(n^2 - 2n + 1 + 1) = 2(n^2 - 2n + 2) = 2n^2 - 4n + 4 である。
(2) 第10群に入るすべての数の和 SS を求める。
第10群の最初の数は、(1)の結果より 2(102)4(10)+4=20040+4=1642(10^2) - 4(10) + 4 = 200 - 40 + 4 = 164 である。
第10群には (2101)=19(2 \cdot 10 - 1) = 19 個の数が入るので、第10群の最後の数は、164から始まる19個の偶数である。
等差数列の和の公式を用いる。第10群の数列の初項は a1=164a_1=164、項数は n=19n=19、公差は d=2d=2 なので、末項は a19=164+(191)2=164+182=164+36=200a_{19} = 164 + (19-1) \cdot 2 = 164 + 18 \cdot 2 = 164 + 36 = 200 である。
したがって、第10群に入るすべての数の和 SS は、
S=n(a1+a19)2=19(164+200)2=193642=19182=3458S = \frac{n(a_1 + a_{19})}{2} = \frac{19(164+200)}{2} = \frac{19 \cdot 364}{2} = 19 \cdot 182 = 3458

3. 最終的な答え

(1) 第 nn 群の最初の数: 2n24n+42n^2 - 4n + 4
(2) 第10群に入るすべての数の和 SS: 34583458

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