三角形ABCがあり、辺ABを1:3に内分する点をD、辺BCを2:3に内分する点をEとする。線分CDとAEの交点をFとする。 (1) 線分AF:FEとCF:FDの比を求める。 (2) 三角形ABF, BCF, CAFの面積をそれぞれT1, T2, T3とおく。三角形BEFの面積が2Sのとき、三角形CFEの面積、T1, T3をSで表し、T1:T2:T3の比を求める。

幾何学三角形メネラウスの定理面積比内分
2025/5/17

1. 問題の内容

三角形ABCがあり、辺ABを1:3に内分する点をD、辺BCを2:3に内分する点をEとする。線分CDとAEの交点をFとする。
(1) 線分AF:FEとCF:FDの比を求める。
(2) 三角形ABF, BCF, CAFの面積をそれぞれT1, T2, T3とおく。三角形BEFの面積が2Sのとき、三角形CFEの面積、T1, T3をSで表し、T1:T2:T3の比を求める。

2. 解き方の手順

(1) メネラウスの定理を用いる。
三角形ADCと直線AEについて、
ADDBBEECCFFA=1\frac{AD}{DB} \cdot \frac{BE}{EC} \cdot \frac{CF}{FA} = 1
1323CFFA=1\frac{1}{3} \cdot \frac{2}{3} \cdot \frac{CF}{FA} = 1
CFFA=92\frac{CF}{FA} = \frac{9}{2}
AFCF=29\frac{AF}{CF} = \frac{2}{9}
よって、AF:FEAF:FE を求めるために、三角形BCEと直線CDについて、
BCCEEFFAADDB=1\frac{BC}{CE} \cdot \frac{EF}{FA} \cdot \frac{AD}{DB} = 1
53EFFA13=1\frac{5}{3} \cdot \frac{EF}{FA} \cdot \frac{1}{3} = 1
EFFA=95\frac{EF}{FA} = \frac{9}{5}
AFEF=59\frac{AF}{EF} = \frac{5}{9}
したがって、AF:FE=5:9AF:FE = 5:9
次に、CF:FDCF:FD を求める。
三角形ABDと直線CEについて、メネラウスの定理を用いる。
BCCEEFFAADDB=1\frac{BC}{CE} \cdot \frac{EF}{FA} \cdot \frac{AD}{DB} = 1
BCCEFAAFEFDB=1\frac{BC}{CE} \cdot \frac{FA}{AF} \cdot \frac{EF}{DB} = 1
三角形BCEと直線ADについて考える
BAADDFFCCEEB=1\frac{BA}{AD} \cdot \frac{DF}{FC} \cdot \frac{CE}{EB} = 1
41DFFC32=1\frac{4}{1} \cdot \frac{DF}{FC} \cdot \frac{3}{2} = 1
DFFC=212=16\frac{DF}{FC} = \frac{2}{12} = \frac{1}{6}
したがって、CF:FD=6:1CF:FD = 6:1
(2) AF:FE=5:9AF:FE = 5:9 であるから、ABE=BEF+ABF\triangle ABE = \triangle BEF + \triangle ABFより、
ABE=2S+ABF\triangle ABE = 2S + \triangle ABF
また、AB:AD=4:1AB:AD= 4:1 より BCE=5S\triangle BCE = 5S
BE:EC=2:3BE:EC = 2:3よりABE=25ABC\triangle ABE = \frac{2}{5} \triangle ABCなので、ABC=52ABE \triangle ABC = \frac{5}{2}\triangle ABE
CFE\triangle CFE の面積を求める。AFE\triangle AFE の面積は、95ABF\frac{9}{5} \triangle ABF
ABE=25ABC\triangle ABE = \frac{2}{5}\triangle ABC
ABC=ABF+BCF+CAF\triangle ABC = \triangle ABF + \triangle BCF + \triangle CAF
AFE=95S\triangle AFE = \frac{9}{5}S であるから、CFE=32×BFE=322S=3S\triangle CFE = \frac{3}{2} \times \triangle BFE = \frac{3}{2}\cdot 2S = 3S.
T12S=AFFE=59\frac{T_1}{2S} = \frac{AF}{FE}=\frac{5}{9}
T1=109ST_1 = \frac{10}{9} S
ADAB=14\frac{AD}{AB} = \frac{1}{4} であり、AFAE=514\frac{AF}{AE}=\frac{5}{14}だから、ADF=14514ABE=556ABE\triangle ADF= \frac{1}{4}\cdot\frac{5}{14}\triangle ABE= \frac{5}{56} \triangle ABE
CAF=CAECFE=35ABE=35×(2S+T1)=35(2+109)S=35×289S=2815S\triangle CAF= \triangle CAE - \triangle CFE = \frac{3}{5} ABE = \frac{3}{5} \times (2S+T1)= \frac{3}{5}(2+ \frac{10}{9})S=\frac{3}{5} \times \frac{28}{9}S= \frac{28}{15}S.
T3=2815ST_3= \frac{28}{15}S.
T1:T2:T3=109S:5S:2815S=109:459:2815=5045:22545:8445T_1:T_2:T_3 = \frac{10}{9}S:5S:\frac{28}{15}S = \frac{10}{9}:\frac{45}{9}: \frac{28}{15} = \frac{50}{45}: \frac{225}{45}:\frac{84}{45}
50:225:8450:225:84

3. 最終的な答え

AF:FE = 5:9
CF:FD = 6:1
三角形CFEの面積は3S。
T1=109ST_1 = \frac{10}{9}S
T3=2815ST_3 = \frac{28}{15}S
T1:T2:T3=50:225:84T_1:T_2:T_3 = 50:225:84

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