1. 問題の内容
連立不等式
の表す領域の面積を求める。
2. 解き方の手順
まず、それぞれの不等式が表す領域を図示する。
は、 を表すので、直線 の上側の領域である。
は、 を表すので、直線 の上側の領域である。
は、 と変形できる。
さらに変形すると となるので、これは中心 、半径 の円の内部(境界を含む)を表す。
次に、これらの領域の共通部分を考える。
直線 と直線 の交点は、 より となり、。このとき 。よって交点は である。
円 の中心 は2つの直線の交点である。
また、 のとき、 および であるから、円は 軸と および で交わる。
求める領域は、円 の、 かつ を満たす部分である。これは、中心角が 度の扇形である(2本の直線 と は直交する)。
扇形の面積は、半径 、中心角 度なので、円の面積の となる。
円の面積は なので、求める面積は である。