第4項が50、公差が-3である等差数列 $\{a_n\}$ について、以下の3つの問いに答えます。 問1:等差数列 $\{a_n\}$ の初項を求めよ。 問2:等差数列 $\{a_n\}$ の初項から第 $n$ 項までの和 $S_n$ を求めよ。 問3:初項から第何項までの和が最大となるか。また、その和を求めよ。

代数学数列等差数列一般項
2025/5/18

1. 問題の内容

第4項が50、公差が-3である等差数列 {an}\{a_n\} について、以下の3つの問いに答えます。
問1:等差数列 {an}\{a_n\} の初項を求めよ。
問2:等差数列 {an}\{a_n\} の初項から第 nn 項までの和 SnS_n を求めよ。
問3:初項から第何項までの和が最大となるか。また、その和を求めよ。

2. 解き方の手順

問1:初項を求める
等差数列の一般項は an=a1+(n1)da_n = a_1 + (n-1)d で表されます。ここで、ana_n は第 nn 項、a1a_1 は初項、dd は公差です。
問題文より、a4=50a_4 = 50d=3d = -3 なので、以下の式が成り立ちます。
a4=a1+(41)da_4 = a_1 + (4-1)d
50=a1+3(3)50 = a_1 + 3(-3)
50=a1950 = a_1 - 9
a1=50+9a_1 = 50 + 9
a1=59a_1 = 59
問2:初項から第 nn 項までの和 SnS_n を求める
等差数列の和の公式は Sn=n2(a1+an)S_n = \frac{n}{2}(a_1 + a_n) または Sn=n2(2a1+(n1)d)S_n = \frac{n}{2}(2a_1 + (n-1)d) で表されます。
a1=59a_1 = 59d=3d = -3 を用いて、SnS_n を求めます。
Sn=n2(2(59)+(n1)(3))S_n = \frac{n}{2}(2(59) + (n-1)(-3))
Sn=n2(1183n+3)S_n = \frac{n}{2}(118 - 3n + 3)
Sn=n2(1213n)S_n = \frac{n}{2}(121 - 3n)
問3:和が最大となる項数とその和を求める
和が最大となるのは、ana_n が初めて負になる直前までの項数を足し合わせたときです。
an=a1+(n1)d=59+(n1)(3)a_n = a_1 + (n-1)d = 59 + (n-1)(-3)
an=593n+3a_n = 59 - 3n + 3
an=623na_n = 62 - 3n
an<0a_n < 0 となる nn を求める
623n<062 - 3n < 0
3n>623n > 62
n>62320.67n > \frac{62}{3} \approx 20.67
nn は整数なので、a21a_{21} が初めて負の数になる。したがって、和が最大になるのは第20項までです。ただし、 a20=62320=2a_{20} = 62 -3 \cdot 20 = 2 なので、a21=62321=1a_{21} = 62 - 3 \cdot 21 = -1です。a20a_{20}までは正の値なので、和が最大になるのは20項まででよいです。
したがって、和が最大になるのは n=20n = 20 のときです。
S20=202(1213(20))S_{20} = \frac{20}{2}(121 - 3(20))
S20=10(12160)S_{20} = 10(121 - 60)
S20=10(61)S_{20} = 10(61)
S20=610S_{20} = 610

3. 最終的な答え

問1:初項は59
問2:Sn=n2(1213n)S_n = \frac{n}{2}(121 - 3n)
問3:初項から第20項までの和が最大となり、その和は610

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