円に内接する四角形ABCDにおいて、点Pから2本の直線が円とA, B, C, Dで交わっている。CP=13, DP=12, AD=x, BC=y, ∠ABP=90°, AD=2CDのとき、x, yの値を求める問題です。

幾何学四角形方べきの定理円周角台形
2025/5/18

1. 問題の内容

円に内接する四角形ABCDにおいて、点Pから2本の直線が円とA, B, C, Dで交わっている。CP=13, DP=12, AD=x, BC=y, ∠ABP=90°, AD=2CDのとき、x, yの値を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、方べきの定理から PAPB=PCPDPA \cdot PB = PC \cdot PD が成り立ちます。
PC=13PC=13, PD=12PD=12より、PCPD=1312=156PC \cdot PD = 13 \cdot 12 = 156です。
次に、ABP=90\angle ABP=90^\circなので、線分APは円の直径となります。
AD = 2CDより、円周角の定理からCAD=2CBD\angle CAD = 2 \angle CBDが分かります。
また、ABP=90\angle ABP=90^\circなので、三角形ABPは直角三角形です。
PAを円の直径とすると、PA = x + CDです。AD = 2CDなので、CD = x/2です。
したがってPA = x + x/2 = 3x/2となります。
方べきの定理により、PAPB=PCPDPA \cdot PB = PC \cdot PDです。
PA=3x2PA = \frac{3x}{2}であり、PB=yPB = yです。
よって、3x2y=156\frac{3x}{2}y = 156となり、xy=23156=252=104xy = \frac{2}{3} \cdot 156 = 2 \cdot 52 = 104となります。
また、円に内接する四角形において、対角の和は180度です。
ABC+ADC=180\angle ABC + \angle ADC = 180^\circですが、ABC=90\angle ABC = 90^\circなので、ADC=90\angle ADC = 90^\circです。
したがって、四角形ABCDはABとCDを底辺とする台形であることがわかります。
ここで、AD=xAD=xCD=x/2CD = x/2BC=yBC=yです。
四角形ABCDにおいて、方べきの定理を利用します。
PAPB=PCPD=156PA \cdot PB = PC \cdot PD = 156
PA=x+x2=3x2PA = x + \frac{x}{2} = \frac{3x}{2}
PB=PAcosAPBPB = PA \cos{\angle APB}
また、円に内接する四角形の性質からADC+ABC=180\angle ADC + \angle ABC = 180^\circとなります。
ABC=90\angle ABC=90^\circなので、ADC=90\angle ADC=90^\circです。
したがって、ACが直径であることがわかります。
PA=3x2,PC=13,PB=y,PD=12PA = \frac{3x}{2}, PC=13, PB=y, PD=12
3x2y=1312=156\frac{3x}{2}y = 13 \cdot 12 = 156
xy=23156=104xy = \frac{2}{3} \cdot 156 = 104
ここで、ABP=90 \angle ABP=90^\circなので、ACが直径になります。
AD2+CD2=AC2=AB2+BC2AD^2 + CD^2 = AC^2 = AB^2 + BC^2
x2+(x/2)2=AB2+y2x^2 + (x/2)^2 = AB^2 + y^2
ここで、ABP=90°∠ABP = 90°であり、ACが直径なので、ABはADの正射影、CBはCDの正射影です。
PAPB=PCPD=156PA*PB = PC*PD = 156を計算すると、
(3x2)y=156(\frac{3x}{2})* y = 156
xy=104xy = 104
xy=x2104\frac{x}{y} = \frac{x^{2}}{104}
x=13の時、y=8です。

3. 最終的な答え

x=8x = 8, y=13y = 13

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