数列 $\{a_n\}_{n=1}^\infty$ が、$a_1 = 1$, $a_{n+1} = \sqrt{2 + a_n}$ で定義されるとき、数列 $\{a_n\}$ が単調増加であることを数学的帰納法で示す問題です。言い換えると、$a_n \le a_{n+1}$ を全ての自然数 $n$ について証明する必要があります。

解析学数列数学的帰納法単調増加極限
2025/5/18

1. 問題の内容

数列 {an}n=1\{a_n\}_{n=1}^\infty が、a1=1a_1 = 1, an+1=2+ana_{n+1} = \sqrt{2 + a_n} で定義されるとき、数列 {an}\{a_n\} が単調増加であることを数学的帰納法で示す問題です。言い換えると、anan+1a_n \le a_{n+1} を全ての自然数 nn について証明する必要があります。

2. 解き方の手順

数学的帰納法を用いて、anan+1a_n \le a_{n+1} を証明します。
(i) n=1n=1 のとき:
a1=1a_1 = 1 であり、a2=2+a1=2+1=3a_2 = \sqrt{2+a_1} = \sqrt{2+1} = \sqrt{3} です。
131 \le \sqrt{3} であるので、a1a2a_1 \le a_2 が成り立ちます。
(ii) n=kn=k のとき、akak+1a_k \le a_{k+1} が成り立つと仮定します。
つまり、akak+1a_k \le a_{k+1} が成り立つと仮定します。
(iii) n=k+1n=k+1 のとき、ak+1ak+2a_{k+1} \le a_{k+2} を示す必要があります。
ak+1ak+1a_{k+1} \le a_{k+1}を仮定しています。両辺に2を足すと、2+ak2+ak+12+a_k \le 2+a_{k+1}となります。
この両辺の平方根をとると、2+ak2+ak+1\sqrt{2+a_k} \le \sqrt{2+a_{k+1}}となります。
ここで、ak+1=2+aka_{k+1} = \sqrt{2+a_k} であり、ak+2=2+ak+1a_{k+2} = \sqrt{2+a_{k+1}} であることを思い出すと、ak+1ak+2a_{k+1} \le a_{k+2} が成り立ちます。
したがって、数学的帰納法により、すべての自然数 nn について、anan+1a_n \le a_{n+1} が成り立ちます。

3. 最終的な答え

数列 {an}\{a_n\} は単調増加である。

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