(1) 関数 $f(x) = x^3 + ax^2$ が極値をもつとき、定数 $a$ が満たすべき条件を求める。 (2) 関数 $f(x) = x^3 - 6x^2 + 6ax$ が極大値と極小値をもつような定数 $a$ の値の範囲を求める。

解析学微分極値関数の増減導関数2次方程式
2025/5/18

1. 問題の内容

(1) 関数 f(x)=x3+ax2f(x) = x^3 + ax^2 が極値をもつとき、定数 aa が満たすべき条件を求める。
(2) 関数 f(x)=x36x2+6axf(x) = x^3 - 6x^2 + 6ax が極大値と極小値をもつような定数 aa の値の範囲を求める。

2. 解き方の手順

(1)
関数 f(x)f(x) が極値を持つための条件は、f(x)=0f'(x) = 0 となる xx が存在し、その前後で f(x)f'(x) の符号が変化することである。
まず、f(x)=x3+ax2f(x) = x^3 + ax^2 を微分する。
f(x)=3x2+2axf'(x) = 3x^2 + 2ax
f(x)=0f'(x) = 0 となる xx を求める。
3x2+2ax=03x^2 + 2ax = 0
x(3x+2a)=0x(3x + 2a) = 0
x=0,2a3x = 0, -\frac{2a}{3}
f(x)=3x(x+2a3)f'(x) = 3x(x + \frac{2a}{3})
x=0x=0x=2a3x=-\frac{2a}{3}が異なる値を取るとき、f(x)f(x)は極値を持つ。
つまり、02a30 \neq -\frac{2a}{3} である必要があるので、a0a \neq 0
(2)
関数 f(x)f(x) が極大値と極小値をもつためには、f(x)=0f'(x) = 0 となる異なる2つの xx が存在する必要がある。
f(x)=x36x2+6axf(x) = x^3 - 6x^2 + 6ax を微分する。
f(x)=3x212x+6af'(x) = 3x^2 - 12x + 6a
f(x)=0f'(x) = 0 となる xx を求める。
3x212x+6a=03x^2 - 12x + 6a = 0
x24x+2a=0x^2 - 4x + 2a = 0
この2次方程式が異なる2つの実数解を持つための条件は、判別式 D>0D > 0 である。
D=(4)24(1)(2a)=168aD = (-4)^2 - 4(1)(2a) = 16 - 8a
168a>016 - 8a > 0
8a<168a < 16
a<2a < 2

3. 最終的な答え

(1) a0a \neq 0
(2) a<2a < 2

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