数列 $\{a_n\}$ は、$a_1 = 1$, $a_{n+1} = \sqrt{2 + a_n}$ で定義される。 (1) 数列 $\{a_n\}$ が単調増加であることを数学的帰納法で示す。 (2) 数列 $\{a_n\}$ が上に有界であることを数学的帰納法で示す(ヒント:$a_n < 5/2$)。 (3) 数列 $\{a_n\}$ は単調増加かつ上に有界なので収束する。その極限 $\alpha$ を求めよ。
2025/5/18
1. 問題の内容
数列 は、, で定義される。
(1) 数列 が単調増加であることを数学的帰納法で示す。
(2) 数列 が上に有界であることを数学的帰納法で示す(ヒント:)。
(3) 数列 は単調増加かつ上に有界なので収束する。その極限 を求めよ。
2. 解き方の手順
(1) 数列 が単調増加であること、つまり任意の自然数 に対して であることを数学的帰納法で示す。
* (i) のとき: . なので、 は成り立つ。
* (ii) のとき、 が成り立つと仮定する。このとき、 のとき、 が成り立つことを示す。
仮定より なので、
したがって、 のときも、 が成り立つ。
以上 (i), (ii) より、数学的帰納法によって、すべての自然数 に対して が成り立つ。よって、数列 は単調増加である。
(2) 数列 が上に有界であること、つまり任意の自然数 に対して であることを数学的帰納法で示す。
* (i) のとき:. なので、 は成り立つ。
* (ii) のとき、 が成り立つと仮定する。このとき、 のとき、 が成り立つことを示す。
仮定より なので、
ここで、 なので、
.
したがって、 のときも、 が成り立つ。
以上 (i), (ii) より、数学的帰納法によって、すべての自然数 に対して が成り立つ。よって、数列 は上に有界である。
(3) 数列 は単調増加かつ上に有界なので、極限値 を持つ。 の両辺の極限を取ると、
両辺を2乗すると、
. 数列 は より正の値を取るので、極限値も正でなければならない。したがって、.
3. 最終的な答え
(1) 省略(上記の解き方の手順を参照)
(2) 省略(上記の解き方の手順を参照)
(3)