実数 $a$ を定数とするとき、3次方程式 $2x^3 - 6x + 3 - a = 0$ の異なる実数解の個数を調べる問題です。

解析学微分増減3次方程式実数解グラフ
2025/5/18

1. 問題の内容

実数 aa を定数とするとき、3次方程式 2x36x+3a=02x^3 - 6x + 3 - a = 0 の異なる実数解の個数を調べる問題です。

2. 解き方の手順

まず、与えられた方程式を以下のように変形します。
2x36x+3=a2x^3 - 6x + 3 = a
f(x)=2x36x+3f(x) = 2x^3 - 6x + 3 とおくと、与えられた方程式の実数解の個数は、y=f(x)y = f(x) のグラフと直線 y=ay = a の交点の個数に等しくなります。
f(x)f(x) の増減を調べるために、微分を計算します。
f(x)=6x26=6(x21)=6(x1)(x+1)f'(x) = 6x^2 - 6 = 6(x^2 - 1) = 6(x - 1)(x + 1)
f(x)=0f'(x) = 0 となる xx の値は、x=1,1x = 1, -1 です。
増減表を作成します。
| x | ... | -1 | ... | 1 | ... |
|------|------|----|-----|----|-----|
| f'(x) | + | 0 | - | 0 | + |
| f(x) | 増加 | | 減少| | 増加 |
f(1)=2(1)36(1)+3=2+6+3=7f(-1) = 2(-1)^3 - 6(-1) + 3 = -2 + 6 + 3 = 7
f(1)=2(1)36(1)+3=26+3=1f(1) = 2(1)^3 - 6(1) + 3 = 2 - 6 + 3 = -1
したがって、f(x)f(x)x=1x = -1 で極大値7をとり、x=1x = 1 で極小値-1をとります。
y=f(x)y = f(x) のグラフと直線 y=ay = a の交点の個数は、aa の値によって変わります。
* a<1a < -1 のとき、交点の個数は1個
* a=1a = -1 のとき、交点の個数は2個
* 1<a<7-1 < a < 7 のとき、交点の個数は3個
* a=7a = 7 のとき、交点の個数は2個
* a>7a > 7 のとき、交点の個数は1個

3. 最終的な答え

* a<1a < -1 または a>7a > 7 のとき、実数解の個数は1個
* a=1a = -1 または a=7a = 7 のとき、実数解の個数は2個
* 1<a<7-1 < a < 7 のとき、実数解の個数は3個

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