三角形ABCにおいて、辺ABを3:1に内分する点をD、辺ACを2:3に内分する点をEとする。線分BEと線分CDの交点をPとする。$\overrightarrow{AB} = \vec{b}$, $\overrightarrow{AC} = \vec{c}$とするとき、$\overrightarrow{AP}$を$\vec{b}$, $\vec{c}$を用いて表せ。

幾何学ベクトル内分線形代数空間ベクトル
2025/5/19

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、辺ABを3:1に内分する点をD、辺ACを2:3に内分する点をEとする。線分BEと線分CDの交点をPとする。AB=b\overrightarrow{AB} = \vec{b}, AC=c\overrightarrow{AC} = \vec{c}とするとき、AP\overrightarrow{AP}b\vec{b}, c\vec{c}を用いて表せ。

2. 解き方の手順

(1) AD\overrightarrow{AD}AE\overrightarrow{AE}b\vec{b}c\vec{c}で表す。
DはABを3:1に内分するので、
AD=34AB=34b\overrightarrow{AD} = \frac{3}{4} \overrightarrow{AB} = \frac{3}{4}\vec{b}
EはACを2:3に内分するので、
AE=25AC=25c\overrightarrow{AE} = \frac{2}{5} \overrightarrow{AC} = \frac{2}{5}\vec{c}
(2) AP\overrightarrow{AP}BE\overrightarrow{BE}CD\overrightarrow{CD}を用いて表す。
点Pは線分BE上にあるので、ssを実数として
AP=(1s)AB+sAE=(1s)b+s25c\overrightarrow{AP} = (1-s)\overrightarrow{AB} + s\overrightarrow{AE} = (1-s)\vec{b} + s \frac{2}{5}\vec{c}
点Pは線分CD上にあるので、ttを実数として
AP=(1t)AC+tAD=(1t)c+t34b\overrightarrow{AP} = (1-t)\overrightarrow{AC} + t\overrightarrow{AD} = (1-t)\vec{c} + t \frac{3}{4}\vec{b}
(3) b\vec{b}c\vec{c}は一次独立なので、係数を比較する。
AP\overrightarrow{AP}の2つの表示より、
1s=34t1-s = \frac{3}{4}t
25s=1t\frac{2}{5}s = 1-t
これらの連立方程式を解く。
t=125st = 1 - \frac{2}{5}s1s=34t1-s = \frac{3}{4}tに代入して、
1s=34(125s)1-s = \frac{3}{4}(1 - \frac{2}{5}s)
4(1s)=3(125s)4(1-s) = 3(1 - \frac{2}{5}s)
44s=365s4 - 4s = 3 - \frac{6}{5}s
1=4s65s=2065s=145s1 = 4s - \frac{6}{5}s = \frac{20-6}{5}s = \frac{14}{5}s
s=514s = \frac{5}{14}
これをAP=(1s)b+s25c\overrightarrow{AP} = (1-s)\vec{b} + s \frac{2}{5}\vec{c}に代入して、
AP=(1514)b+51425c=914b+17c\overrightarrow{AP} = (1 - \frac{5}{14})\vec{b} + \frac{5}{14} \cdot \frac{2}{5} \vec{c} = \frac{9}{14}\vec{b} + \frac{1}{7}\vec{c}

3. 最終的な答え

AP=914b+17c\overrightarrow{AP} = \frac{9}{14}\vec{b} + \frac{1}{7}\vec{c}

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