関数 $f(x) = \frac{\log x}{x^a}$ が与えられています。ただし、$a$ は実定数です。 (1) 関数 $f(x)$ が区間 $(0, 1]$ 上で広義積分可能となる $a$ の条件を求め、可能な場合の広義積分 $\int_0^1 f(x) dx$ の値を求めます。 (2) 関数 $f(x)$ が区間 $[1, \infty)$ 上で広義積分可能となる $a$ の条件を求め、可能な場合の広義積分 $\int_1^\infty f(x) dx$ の値を求めます。
2025/5/19
1. 問題の内容
関数 が与えられています。ただし、 は実定数です。
(1) 関数 が区間 上で広義積分可能となる の条件を求め、可能な場合の広義積分 の値を求めます。
(2) 関数 が区間 上で広義積分可能となる の条件を求め、可能な場合の広義積分 の値を求めます。
2. 解き方の手順
(1) 区間 上での広義積分可能性について:
で となるため、 で広義積分を考えます。
部分積分を用いて積分を計算します。
, とすると、
, ( のとき)
を考えます。これは (つまり ) のとき 0 に収束します。
は (つまり ) のとき 0 に収束します。
したがって、 のとき、積分は収束し、
のとき、
であるため、 のとき積分は発散します。
のとき、 となり、 となり、積分は発散します。
(2) 区間 上での広義積分可能性について:
(1) と同様に部分積分を用いると、 のとき、
が収束するためには、 (つまり ) である必要があります。
のとき、
したがって、 のとき、
のとき、
であるため、 のとき積分は発散します。
のとき、 となり、 となり、積分は発散します。
3. 最終的な答え
(1) のとき広義積分可能であり、
(2) のとき広義積分可能であり、