三角形ABCにおいて、$a=8$, $b=4$, $c=6$とする。線分BCの中点をM、線分BMの中点をDとするとき、$AM$, $AD$の長さを求める。

幾何学三角形中線定理ベクトル余弦定理
2025/3/23

1. 問題の内容

三角形ABCにおいて、a=8a=8, b=4b=4, c=6c=6とする。線分BCの中点をM、線分BMの中点をDとするとき、AMAM, ADADの長さを求める。

2. 解き方の手順

まず、中線定理を使ってAMの長さを求めます。中線定理とは、三角形ABCにおいて、辺BCの中点をMとするとき、
AB2+AC2=2(AM2+BM2)AB^2 + AC^2 = 2(AM^2 + BM^2)
が成り立つという定理です。
この問題では、AB=c=6AB = c = 6, AC=b=4AC = b = 4, BC=a=8BC = a = 8です。
したがって、BM=BC2=82=4BM = \frac{BC}{2} = \frac{8}{2} = 4となります。
中線定理にこれらの値を代入すると、
62+42=2(AM2+42)6^2 + 4^2 = 2(AM^2 + 4^2)
36+16=2(AM2+16)36 + 16 = 2(AM^2 + 16)
52=2(AM2+16)52 = 2(AM^2 + 16)
26=AM2+1626 = AM^2 + 16
AM2=2616=10AM^2 = 26 - 16 = 10
AM=10AM = \sqrt{10}
次に、ADの長さを求めます。三角形ABMにおいて、BD:DM = 1:1なので、点Dは線分BMの中点です。したがって、BD=BM2=42=2BD = \frac{BM}{2} = \frac{4}{2} = 2となります。
ここで、三角形ABMに再び中線定理を適用することはできませんが、ベクトルの考え方を利用して求めます。
AD=AB+BD=AB+14BC\vec{AD} = \vec{AB} + \vec{BD} = \vec{AB} + \frac{1}{4} \vec{BC}
BC=ACAB\vec{BC} = \vec{AC} - \vec{AB}なので、
AD=AB+14(ACAB)=34AB+14AC\vec{AD} = \vec{AB} + \frac{1}{4} (\vec{AC} - \vec{AB}) = \frac{3}{4} \vec{AB} + \frac{1}{4} \vec{AC}
AD2=AD2=(34AB+14AC)(34AB+14AC)AD^2 = |\vec{AD}|^2 = (\frac{3}{4} \vec{AB} + \frac{1}{4} \vec{AC}) \cdot (\frac{3}{4} \vec{AB} + \frac{1}{4} \vec{AC})
AD2=916AB2+616ABAC+116AC2AD^2 = \frac{9}{16} |\vec{AB}|^2 + \frac{6}{16} \vec{AB} \cdot \vec{AC} + \frac{1}{16} |\vec{AC}|^2
AD2=916c2+616ABACcosA+116b2AD^2 = \frac{9}{16} c^2 + \frac{6}{16} |\vec{AB}| |\vec{AC}| \cos A + \frac{1}{16} b^2
余弦定理より、cosA=b2+c2a22bc=42+62822(4)(6)=16+366448=1248=14\cos A = \frac{b^2 + c^2 - a^2}{2bc} = \frac{4^2 + 6^2 - 8^2}{2(4)(6)} = \frac{16 + 36 - 64}{48} = \frac{-12}{48} = -\frac{1}{4}
AD2=916(62)+616(6)(4)(14)+116(42)AD^2 = \frac{9}{16}(6^2) + \frac{6}{16}(6)(4)(-\frac{1}{4}) + \frac{1}{16}(4^2)
AD2=916(36)3616+1616AD^2 = \frac{9}{16}(36) - \frac{36}{16} + \frac{16}{16}
AD2=324163616+1616=30416=764=19AD^2 = \frac{324}{16} - \frac{36}{16} + \frac{16}{16} = \frac{304}{16} = \frac{76}{4} = 19
AD=19AD = \sqrt{19}

3. 最終的な答え

AM=10AM = \sqrt{10}
AD=19AD = \sqrt{19}

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