与えられた三角形ABCにおいて、指定された辺の長さと角度から、残りの辺の長さと角度を求める問題です。 (5) では $a = 2\sqrt{3}$, $B = 15^\circ$, $C = 45^\circ$ が与えられています。 (6) では $a = \sqrt{2}$, $A = 30^\circ$, $B = 75^\circ$ が与えられています。

幾何学三角形正弦定理角度辺の長さ三角比
2025/3/23

1. 問題の内容

与えられた三角形ABCにおいて、指定された辺の長さと角度から、残りの辺の長さと角度を求める問題です。
(5) では a=23a = 2\sqrt{3}, B=15B = 15^\circ, C=45C = 45^\circ が与えられています。
(6) では a=2a = \sqrt{2}, A=30A = 30^\circ, B=75B = 75^\circ が与えられています。

2. 解き方の手順

(5)
まず、角Aを求めます。三角形の内角の和は180180^\circなので、
A=180BC=1801545=120A = 180^\circ - B - C = 180^\circ - 15^\circ - 45^\circ = 120^\circ
次に、正弦定理を用いて、辺bと辺cを求めます。正弦定理は、
asinA=bsinB=csinC\frac{a}{\sin A} = \frac{b}{\sin B} = \frac{c}{\sin C}
23sin120=bsin15=csin45\frac{2\sqrt{3}}{\sin 120^\circ} = \frac{b}{\sin 15^\circ} = \frac{c}{\sin 45^\circ}
sin120=sin(18060)=sin60=32\sin 120^\circ = \sin (180^\circ - 60^\circ) = \sin 60^\circ = \frac{\sqrt{3}}{2}
sin15=sin(4530)=sin45cos30cos45sin30=22322212=624\sin 15^\circ = \sin (45^\circ - 30^\circ) = \sin 45^\circ \cos 30^\circ - \cos 45^\circ \sin 30^\circ = \frac{\sqrt{2}}{2} \cdot \frac{\sqrt{3}}{2} - \frac{\sqrt{2}}{2} \cdot \frac{1}{2} = \frac{\sqrt{6} - \sqrt{2}}{4}
sin45=22\sin 45^\circ = \frac{\sqrt{2}}{2}
b=asinBsinA=2362432=23(62)423=621=62b = \frac{a \sin B}{\sin A} = \frac{2\sqrt{3} \cdot \frac{\sqrt{6} - \sqrt{2}}{4}}{\frac{\sqrt{3}}{2}} = \frac{2\sqrt{3}(\sqrt{6}-\sqrt{2})}{4} \cdot \frac{2}{\sqrt{3}} = \frac{\sqrt{6}-\sqrt{2}}{1} = \sqrt{6} - \sqrt{2}
c=asinCsinA=232232=232223=22c = \frac{a \sin C}{\sin A} = \frac{2\sqrt{3} \cdot \frac{\sqrt{2}}{2}}{\frac{\sqrt{3}}{2}} = \frac{2\sqrt{3}\sqrt{2}}{2} \cdot \frac{2}{\sqrt{3}} = 2\sqrt{2}
(6)
まず、角Cを求めます。三角形の内角の和は180180^\circなので、
C=180AB=1803075=75C = 180^\circ - A - B = 180^\circ - 30^\circ - 75^\circ = 75^\circ
B=C=75B=C=75^\circなので、三角形ABCは二等辺三角形です。b=cb=c
次に、正弦定理を用いて、辺bを求めます。正弦定理は、
asinA=bsinB\frac{a}{\sin A} = \frac{b}{\sin B}
2sin30=bsin75\frac{\sqrt{2}}{\sin 30^\circ} = \frac{b}{\sin 75^\circ}
sin30=12\sin 30^\circ = \frac{1}{2}
sin75=sin(45+30)=sin45cos30+cos45sin30=2232+2212=6+24\sin 75^\circ = \sin (45^\circ + 30^\circ) = \sin 45^\circ \cos 30^\circ + \cos 45^\circ \sin 30^\circ = \frac{\sqrt{2}}{2} \cdot \frac{\sqrt{3}}{2} + \frac{\sqrt{2}}{2} \cdot \frac{1}{2} = \frac{\sqrt{6} + \sqrt{2}}{4}
b=asinBsinA=26+2412=2(6+2)42=12+22=23+22=3+1b = \frac{a \sin B}{\sin A} = \frac{\sqrt{2} \cdot \frac{\sqrt{6} + \sqrt{2}}{4}}{\frac{1}{2}} = \frac{\sqrt{2} (\sqrt{6} + \sqrt{2})}{4} \cdot 2 = \frac{\sqrt{12} + 2}{2} = \frac{2\sqrt{3} + 2}{2} = \sqrt{3} + 1
c=b=3+1c = b = \sqrt{3} + 1

3. 最終的な答え

(5) A=120A = 120^\circ, b=62b = \sqrt{6} - \sqrt{2}, c=22c = 2\sqrt{2}
(6) C=75C = 75^\circ, b=3+1b = \sqrt{3} + 1, c=3+1c = \sqrt{3} + 1

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