正の奇数の列を、第n群にn個の数が入るように群に分ける。 (1) 第20群の10番目の項を求めよ。 (2) 第n群の最初の項を求めよ。 (3) 第n群にある項の総和を求めよ。 (4) 2021は第何群の何番目の項か。

数論数列等差数列群数列奇数
2025/5/19
## 解答

1. 問題の内容

正の奇数の列を、第n群にn個の数が入るように群に分ける。
(1) 第20群の10番目の項を求めよ。
(2) 第n群の最初の項を求めよ。
(3) 第n群にある項の総和を求めよ。
(4) 2021は第何群の何番目の項か。

2. 解き方の手順

(1) 第20群の10番目の項を求める。
まず、第19群までの項の数を求める。
第n群にはn個の項があるので、第19群までの項の数は
1+2+3+...+19=19(19+1)2=19×202=1901 + 2 + 3 + ... + 19 = \frac{19(19+1)}{2} = \frac{19 \times 20}{2} = 190となる。
したがって、第20群の10番目の項は、全体で190 + 10 = 200番目の奇数である。
n番目の奇数は 2n12n - 1で表されるので、200番目の奇数は
2×2001=4001=3992 \times 200 - 1 = 400 - 1 = 399となる。
(2) 第n群の最初の項を求める。
第(n-1)群までの項の数を求める。
第(n-1)群までの項の数は
1+2+3+...+(n1)=(n1)(n1+1)2=(n1)n21 + 2 + 3 + ... + (n-1) = \frac{(n-1)(n-1+1)}{2} = \frac{(n-1)n}{2}となる。
したがって、第n群の最初の項は、全体で(n1)n2+1\frac{(n-1)n}{2} + 1番目の奇数である。
よって、第n群の最初の項は
2×((n1)n2+1)1=2×(n2n2+1)1=n2n+21=n2n+12 \times (\frac{(n-1)n}{2} + 1) - 1 = 2 \times (\frac{n^2 - n}{2} + 1) - 1 = n^2 - n + 2 - 1 = n^2 - n + 1となる。
(3) 第n群にある項の総和を求める。
第n群はn個の奇数からなる等差数列である。
第n群の最初の項は n2n+1n^2 - n + 1であり、公差は2である。
したがって、第n群にある項の総和は
S=n2(2×(n2n+1)+(n1)×2)=n2(2n22n+2+2n2)=n2×2n2=n3S = \frac{n}{2} (2 \times (n^2 - n + 1) + (n-1) \times 2) = \frac{n}{2} (2n^2 - 2n + 2 + 2n - 2) = \frac{n}{2} \times 2n^2 = n^3となる。
(4) 2021は第何群の何番目の項か。
2021が何番目の奇数かを求める。
2n1=20212n - 1 = 2021より、2n=20222n = 2022となり、n=1011n = 1011となる。
したがって、2021は1011番目の奇数である。
第k群までの項の数の合計が1011を超えない最大のkを求める。
k(k+1)21011\frac{k(k+1)}{2} \le 1011となるkを考える。
k(k+1)2022k(k+1) \le 2022となるkを考える。
k2<k(k+1)2022k^2 < k(k+1) \le 2022なので、k<202244.9k < \sqrt{2022} \approx 44.9となる。
k=44のとき、44×452=22×45=990\frac{44 \times 45}{2} = 22 \times 45 = 990となる。
k=45のとき、45×462=45×23=1035\frac{45 \times 46}{2} = 45 \times 23 = 1035となる。
したがって、2021は第45群に属する。
2021は1011番目の項であり、第44群までの項の数は990なので、2021は第45群の1011 - 990 = 21番目の項である。

3. 最終的な答え

(1) 399
(2) n2n+1n^2 - n + 1
(3) n3n^3
(4) 第45群の21番目

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