実数 $a, b$ に対して、条件 $p$ が条件 $q$ であるための必要条件、十分条件、必要十分条件、またはどれでもないかを判定する問題です。 (1) $p: a=4$ かつ $b=6$, $q: a+b=10$ (2) $p: a+b>0$, $q: a>0$ かつ $b>0$ (3) $p: a>0$ かつ $b>0$, $q: ab>0$ (4) $p: |a|=a$, $q: a \ge 0$ (5) $p: \triangle ABC$ が正三角形, $q: AB=AC$

代数学命題必要条件十分条件必要十分条件論理
2025/5/19

1. 問題の内容

実数 a,ba, b に対して、条件 pp が条件 qq であるための必要条件、十分条件、必要十分条件、またはどれでもないかを判定する問題です。
(1) p:a=4p: a=4 かつ b=6b=6, q:a+b=10q: a+b=10
(2) p:a+b>0p: a+b>0, q:a>0q: a>0 かつ b>0b>0
(3) p:a>0p: a>0 かつ b>0b>0, q:ab>0q: ab>0
(4) p:a=ap: |a|=a, q:a0q: a \ge 0
(5) p:ABCp: \triangle ABC が正三角形, q:AB=ACq: AB=AC

2. 解き方の手順

それぞれの問題について、条件 pp から条件 qq が導かれるか(pqp \Rightarrow q)、条件 qq から条件 pp が導かれるか(qpq \Rightarrow p)を検討します。
(1)
pqp \Rightarrow q: a=4a=4 かつ b=6b=6 ならば a+b=4+6=10a+b=4+6=10 なので、pqp \Rightarrow q は真です。
qpq \Rightarrow p: a+b=10a+b=10 でも、a=5,b=5a=5, b=5 など、a=4,b=6a=4, b=6 以外の例があるので、qpq \Rightarrow p は偽です。
よって、ppqq であるための十分条件です。
(2)
pqp \Rightarrow q: a+b>0a+b>0 でも、a=1,b=0.5a=1, b=-0.5 のように、a>0a>0 かつ b>0b>0 とは限らないので、pqp \Rightarrow q は偽です。
qpq \Rightarrow p: a>0a>0 かつ b>0b>0 ならば a+b>0a+b>0 なので、qpq \Rightarrow p は真です。
よって、ppqq であるための必要条件です。
(3)
pqp \Rightarrow q: a>0a>0 かつ b>0b>0 ならば ab>0ab>0 なので、pqp \Rightarrow q は真です。
qpq \Rightarrow p: ab>0ab>0 でも、a=1,b=2a=-1, b=-2 のように、a>0a>0 かつ b>0b>0 とは限らないので、qpq \Rightarrow p は偽です。
よって、ppqq であるための十分条件です。
(4)
pqp \Rightarrow q: a=a|a|=a ならば a0a \ge 0 なので、pqp \Rightarrow q は真です。
qpq \Rightarrow p: a0a \ge 0 ならば a=a|a|=a なので、qpq \Rightarrow p は真です。
よって、ppqq であるための必要十分条件です。
(5)
pqp \Rightarrow q: ABC\triangle ABC が正三角形ならば AB=ACAB=AC なので、pqp \Rightarrow q は真です。
qpq \Rightarrow p: AB=ACAB=AC でも、ABC\triangle ABC は二等辺三角形であり、正三角形とは限らないので、qpq \Rightarrow p は偽です。
よって、ppqq であるための十分条件です。

3. 最終的な答え

(1) 十分条件
(2) 必要条件
(3) 十分条件
(4) 必要十分条件
(5) 十分条件

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