(1) $n$ は整数、$a, b$ は実数である。次の命題を証明する問題です。 (1) $n^2 + 1$ が奇数ならば、$n$ は偶数である。 (2) $2a + 3b > 0$ ならば $a > 0$ または $b > 0$ である。

代数学命題証明対偶背理法整数実数
2025/5/19

1. 問題の内容

(1) nn は整数、a,ba, b は実数である。次の命題を証明する問題です。
(1) n2+1n^2 + 1 が奇数ならば、nn は偶数である。
(2) 2a+3b>02a + 3b > 0 ならば a>0a > 0 または b>0b > 0 である。

2. 解き方の手順

(1) 対偶を証明する。元の命題が真であれば、対偶も真である。
元の命題は「n2+1n^2 + 1 が奇数ならば、nn は偶数である。」
この対偶は「nn が奇数ならば、n2+1n^2 + 1 は偶数である。」
nn が奇数なので、n=2k+1n = 2k + 1kk は整数)と表せる。
このとき、
n2+1=(2k+1)2+1=4k2+4k+1+1=4k2+4k+2=2(2k2+2k+1)n^2 + 1 = (2k + 1)^2 + 1 = 4k^2 + 4k + 1 + 1 = 4k^2 + 4k + 2 = 2(2k^2 + 2k + 1)
2k2+2k+12k^2 + 2k + 1 は整数なので、n2+1n^2 + 1 は偶数である。
したがって、nn が奇数ならば、n2+1n^2 + 1 は偶数である。
対偶が真なので、元の命題も真である。
(2) 背理法で証明する。
2a+3b>02a + 3b > 0 ならば a>0a > 0 または b>0b > 0 である。
この命題を否定すると、「2a+3b>02a + 3b > 0 であり、a0a \le 0 かつ b0b \le 0 である。」となる。
a0a \le 0 かつ b0b \le 0 であるとき、2a02a \le 0 かつ 3b03b \le 0 である。
したがって、2a+3b02a + 3b \le 0 となる。
これは、2a+3b>02a + 3b > 0 であるという仮定に矛盾する。
よって、背理法により、2a+3b>02a + 3b > 0 ならば a>0a > 0 または b>0b > 0 である。

3. 最終的な答え

(1) nn が奇数ならば、n2+1n^2 + 1 は偶数であることを証明することで、n2+1n^2 + 1 が奇数ならば、nn は偶数であることを証明した。
(2) 2a+3b>02a + 3b > 0 かつ a0a \le 0 かつ b0b \le 0 であると仮定すると、矛盾が生じるため、2a+3b>02a + 3b > 0 ならば a>0a > 0 または b>0b > 0 である。

「代数学」の関連問題

画像にある3つの問題を解く。

指数対数不等式方程式二次不等式
2025/5/23

$a > b > c > d$ のとき、次の不等式を証明せよ。 (1) $ab + bc > b^2 + ca$ (2) $a^2 + cd > ac + ad$

不等式証明大小比較
2025/5/23

与えられた問題の中から、131番の(1)の問題を解きます。 $a > 0$ のとき、不等式 $a + \frac{4}{a} \geq 4$ を証明し、等号が成り立つのはどのようなときかを求めます。

不等式相加相乗平均証明
2025/5/23

次の式を因数分解する問題です。 (1) $x^2 + 4x + 4$ (2) $4x^2 - 20xy + 25y^2$ (3) $36x^2 - 49y^2$ (4) $x^2 + 5x - 24$

因数分解二次式完全平方二乗の差
2025/5/23

与えられた4つの式をそれぞれ因数分解します。 (1) $xy+xz$ (2) $3a^2b+b$ (3) $abc-acd$ (4) $12x^2y + 18xy^2$

因数分解共通因数多項式
2025/5/23

以下の2つの式を展開する問題です。 (1) $(x+5)(x^2-5x+25)$ (2) $(4x-3y)(16x^2+12xy+9y^2)$

展開因数分解公式
2025/5/23

与えられた4つの式を展開する問題です。 (1) $(x+1)^3$ (2) $(2x-3)^3$ (3) $(3x+y)^3$ (4) $(x-2y)^3$

式の展開多項式3乗の公式
2025/5/23

不等式の性質を用いて、以下の2つの事柄を示す問題です。 (1) $a < 0$ かつ $b < 0$ ならば $\frac{a}{b} > 0$ である。 (2) $a > b > 0$ かつ $c ...

不等式不等式の性質証明
2025/5/23

$(a + 2b - 3)^2$ を展開せよ。

展開多項式
2025/5/23

問題は、与えられた式 $(x+2)(x+3)(x-2)(x-3)$ を2通り以上の方法で展開する方法を説明することです。

式の展開因数分解多項式
2025/5/23