問題は、実数 $x$ に関する条件 $s, t, u$ が与えられたとき、命題の真偽や、必要十分条件を満たす $m, n, k$ の値を求める問題です。また、二次不等式に関する命題の真偽、否定、およびパラメータを含む二次不等式が常に成り立つためのパラメータの範囲を求める問題も含まれています。

代数学不等式命題二次関数判別式必要十分条件
2025/5/19

1. 問題の内容

問題は、実数 xx に関する条件 s,t,us, t, u が与えられたとき、命題の真偽や、必要十分条件を満たす m,n,km, n, k の値を求める問題です。また、二次不等式に関する命題の真偽、否定、およびパラメータを含む二次不等式が常に成り立つためのパラメータの範囲を求める問題も含まれています。

2. 解き方の手順

(1)
* s:4x6s: -4 \le x \le 6
* t:x2kt: x^2 \ge k
* u:xmnu: |x - m| \le n
命題「s    ts \implies t」が真であるための kk の条件を求めます。ss を満たす全ての xx について tt が成り立つ必要があります。x2x^2 の最小値を考えると、4x6-4 \le x \le 6 の範囲で、x2x^2x=0x=0 のとき最小値 00 をとります。したがって、k0k \le 0 となります。kk は自然数なので、この不等式を満たす自然数 kk は存在しません。
しかし、問題文は kk が自然数と明記されているため、問題文に誤りがある可能性があります。
問題文の意図通りに解釈すると、s    ts \implies tが真となるためには、ssの範囲のxxに対して、x2kx^2 \ge kが成り立つ必要があります。したがって、4x6-4 \le x \le 6 の範囲で、x2x^2 の最小値は 00 なので、k0k \le 0 である必要があります。しかし、kk は自然数なので、kk は存在しません。
もし、問題文が正しく、kk が 0 以上の整数であるならば、k0k \le 0 なので、k=0k=0 となります。
ssuu であるための必要十分条件となるのは、4x6-4 \le x \le 6xmn|x-m| \le n が同値であるときです。
xmn|x - m| \le nnxmn-n \le x - m \le n と同値であり、mnxm+nm - n \le x \le m + n となります。
これが 4x6-4 \le x \le 6 と同値であるためには、
mn=4m - n = -4
m+n=6m + n = 6
となる必要があります。これらの連立方程式を解くと、
2m=22m = 2
m=1m = 1
n=5n = 5
となります。
(2)
(1) 命題 (A) 「ある実数 xx について x23x+2<0x^2 - 3x + 2 < 0」 の真偽を判定します。
x23x+2=(x1)(x2)x^2 - 3x + 2 = (x - 1)(x - 2) なので、x23x+2<0x^2 - 3x + 2 < 01<x<21 < x < 2 と同値です。
したがって、この範囲に実数 xx が存在するため、命題 (A) は真です。
命題 (A) の否定は「すべての実数 xx について x23x+20x^2 - 3x + 2 \ge 0」 です。
(2) 命題 (B) 「すべての実数 xx について x2+ax+4>0x^2 + ax + 4 > 0」 が真となるような定数 aa の値の範囲を求めます。
x2+ax+4>0x^2 + ax + 4 > 0 がすべての実数 xx について成り立つためには、二次方程式 x2+ax+4=0x^2 + ax + 4 = 0 が実数解を持たない必要があります。
これは判別式 D=a2414=a216D = a^2 - 4 \cdot 1 \cdot 4 = a^2 - 16D<0D < 0 を満たすことと同値です。
a216<0a^2 - 16 < 0 より (a4)(a+4)<0(a - 4)(a + 4) < 0 なので、4<a<4-4 < a < 4 となります。
a=41=5a = -4 - 1 = -5 のとき、命題 (B) に対する反例となる xx の値を求めます。
命題 (B) は「すべての実数 xx について x25x+4>0x^2 - 5x + 4 > 0」 となります。この否定は「ある実数 xx について x25x+40x^2 - 5x + 4 \le 0」 です。
x25x+4=(x1)(x4)0x^2 - 5x + 4 = (x - 1)(x - 4) \le 0 を解くと、1x41 \le x \le 4 となります。
反例となる xx の値として、x=1x = 1 または x=4x = 4 が挙げられます。

3. 最終的な答え

* アイ: 0
* ウ: 1
* エ: 5
* オ: 真
* カ: すべての実数xについて x23x+20x^2-3x+2 \ge 0
* キク: -4
* ケ: 4
* コ: 1
* サ: 4

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