箱の中に2, 4, 16と書かれた玉がそれぞれ1つずつ入っている。この箱から玉を1つ取り出し、箱に戻す操作を3回繰り返す。取り出した玉に書かれた数を3辺の長さとする三角形を作る。 (2) 取り出した3つの玉の値の組み合わせは何通りか。 (3) 三角形が成立する確率を求めよ。 (4) 三角形が成立したとき、その三角形の面積が16より小さい確率を求めよ。

確率論・統計学確率三角形三角不等式組み合わせ
2025/3/23

1. 問題の内容

箱の中に2, 4, 16と書かれた玉がそれぞれ1つずつ入っている。この箱から玉を1つ取り出し、箱に戻す操作を3回繰り返す。取り出した玉に書かれた数を3辺の長さとする三角形を作る。
(2) 取り出した3つの玉の値の組み合わせは何通りか。
(3) 三角形が成立する確率を求めよ。
(4) 三角形が成立したとき、その三角形の面積が16より小さい確率を求めよ。

2. 解き方の手順

(2) 組み合わせの総数を求める。
玉は3種類(2, 4, 16)あり、それぞれを取り出す確率は等しく、3回繰り返すので、取り出し方の総数は 3×3×3=273 \times 3 \times 3 = 27 通り。
(3) 三角形が成立する条件(三角不等式)を考える。
三角形が成立するためには、最も長い辺の長さが、他の2辺の長さの和よりも短くなければならない。
すべての組み合わせを列挙し、三角形が成立するものを数える。
(2, 2, 2), (2, 2, 4), (2, 2, 16), (2, 4, 2), (2, 4, 4), (2, 4, 16), (2, 16, 2), (2, 16, 4), (2, 16, 16),
(4, 2, 2), (4, 2, 4), (4, 2, 16), (4, 4, 2), (4, 4, 4), (4, 4, 16), (4, 16, 2), (4, 16, 4), (4, 16, 16),
(16, 2, 2), (16, 2, 4), (16, 2, 16), (16, 4, 2), (16, 4, 4), (16, 4, 16), (16, 16, 2), (16, 16, 4), (16, 16, 16)
三角形が成立する組み合わせは、(2, 2, 2), (2, 4, 4), (4, 2, 4), (4, 4, 2), (4, 4, 4) の5通り。
したがって、三角形が成立する確率は 527\frac{5}{27}
(4) 三角形が成立する場合の面積を求める。
(2, 2, 2)の場合:正三角形。一辺が2なので、面積は 34×22=3<16\frac{\sqrt{3}}{4} \times 2^2 = \sqrt{3} < 16
(2, 4, 4), (4, 2, 4), (4, 4, 2)の場合:二等辺三角形。底辺を2とすると高さは4212=15\sqrt{4^2 - 1^2} = \sqrt{15}なので、面積は12×2×15=15<16\frac{1}{2} \times 2 \times \sqrt{15} = \sqrt{15} < 16。底辺を4とすると高さは2222=0\sqrt{2^2 - 2^2} = 0なので、三角形にならない。
(4, 4, 4)の場合:正三角形。一辺が4なので、面積は34×42=43<16\frac{\sqrt{3}}{4} \times 4^2 = 4\sqrt{3} < 16
三角形が成立する5つの場合すべてで面積が16より小さいため、確率は 55=1\frac{5}{5} = 1

3. 最終的な答え

(2) 27通り
(3) 527\frac{5}{27}
(4) 1

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