与えられた三角形ABCについて、内接円の半径を求めます。 (1) 3辺の長さ $a=13$, $b=12$, $c=5$が与えられた場合 (2) 2辺の長さ $a=7$, $b=8$とその間の角 $C=120^\circ$が与えられた場合

幾何学三角形内接円ヘロンの公式面積三角比余弦定理
2025/3/23

1. 問題の内容

与えられた三角形ABCについて、内接円の半径を求めます。
(1) 3辺の長さ a=13a=13, b=12b=12, c=5c=5が与えられた場合
(2) 2辺の長さ a=7a=7, b=8b=8とその間の角 C=120C=120^\circが与えられた場合

2. 解き方の手順

(1)
まず、三角形の面積SSをヘロンの公式を用いて求めます。s=(a+b+c)/2s=(a+b+c)/2とすると、
s=(13+12+5)/2=15s = (13+12+5)/2 = 15
S=s(sa)(sb)(sc)=15(1513)(1512)(155)=152310=900=30S = \sqrt{s(s-a)(s-b)(s-c)} = \sqrt{15(15-13)(15-12)(15-5)} = \sqrt{15\cdot 2\cdot 3\cdot 10} = \sqrt{900} = 30
また、a=13,b=12,c=5a=13, b=12, c=5より、132=16913^2 = 169, 122+52=144+25=16912^2+5^2 = 144+25 = 169であるから、a2=b2+c2a^2=b^2+c^2が成立するので、この三角形は直角三角形であり、面積は
S=12bc=12×12×5=30S = \frac{1}{2}bc = \frac{1}{2} \times 12 \times 5 = 30
三角形の内接円の半径をrrとすると、三角形の面積はS=rsS = rsで表されるので、
r=Ss=3015=2r = \frac{S}{s} = \frac{30}{15} = 2
(2)
三角形の面積SSは、S=12absinCS = \frac{1}{2}ab\sin Cで与えられます。
S=12(7)(8)sin120=28×32=143S = \frac{1}{2}(7)(8)\sin 120^\circ = 28 \times \frac{\sqrt{3}}{2} = 14\sqrt{3}
余弦定理より、c2=a2+b22abcosC=72+822(7)(8)cos120=49+64112(12)=113+56=169c^2 = a^2+b^2-2ab\cos C = 7^2+8^2-2(7)(8)\cos 120^\circ = 49+64-112(-\frac{1}{2}) = 113+56 = 169
よって、c=169=13c = \sqrt{169} = 13
s=(a+b+c)/2=(7+8+13)/2=14s = (a+b+c)/2 = (7+8+13)/2 = 14
三角形の内接円の半径をrrとすると、三角形の面積はS=rsS = rsで表されるので、
r=Ss=14314=3r = \frac{S}{s} = \frac{14\sqrt{3}}{14} = \sqrt{3}

3. 最終的な答え

(1) 2
(2) 3\sqrt{3}

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