複素数平面上の2点 $\alpha = x_1 + iy_1$ と $\beta = x_2 + iy_2$ を結ぶ線分を、$m:n$ に内分する点 $z$ を求め、その公式が $z = \frac{n\alpha + m\beta}{m+n}$ となることの説明を求める。

代数学複素数複素数平面内分点線形結合
2025/5/19

1. 問題の内容

複素数平面上の2点 α=x1+iy1\alpha = x_1 + iy_1β=x2+iy2\beta = x_2 + iy_2 を結ぶ線分を、m:nm:n に内分する点 zz を求め、その公式が z=nα+mβm+nz = \frac{n\alpha + m\beta}{m+n} となることの説明を求める。

2. 解き方の手順

複素数平面上の2点 α\alphaβ\beta を結ぶ線分を m:nm:n に内分する点を zz とします。
位置ベクトルと同様に考えると、zzα\alphaβ\beta の線形結合で表されます。
まず、α\alpha から β\beta へ向かうベクトルを考えます。それは βα\beta - \alpha です。
このベクトルを mm+n\frac{m}{m+n} 倍したものを考えます。
mm+n(βα)\frac{m}{m+n} (\beta - \alpha)
次に、α\alpha からこのベクトル分だけ進んだ点が zz になります。
z=α+mm+n(βα)z = \alpha + \frac{m}{m+n} (\beta - \alpha)
これを整理します。
z=α+mβmαm+nz = \alpha + \frac{m\beta - m\alpha}{m+n}
z=(m+n)α+mβmαm+nz = \frac{(m+n)\alpha + m\beta - m\alpha}{m+n}
z=mα+nα+mβmαm+nz = \frac{m\alpha + n\alpha + m\beta - m\alpha}{m+n}
z=nα+mβm+nz = \frac{n\alpha + m\beta}{m+n}

3. 最終的な答え

z=nα+mβm+nz = \frac{n\alpha + m\beta}{m+n}

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