与えられた2つの多項式 $P(x) = x^3 - (2p+1)x^2 + 3(p+2)x + q$ と $Q(x) = x^2 - 2px + p + 6$ に関して、以下の問いに答える問題です。 (1) $P(1)$ を $p$ と $q$ を用いて表す。 (2) $P(x)$ を $Q(x)$ で割った商を求め、さらに $P(x)$ が $Q(x)$ で割り切れるときの $q$ を $p$ で表す。 (3) $P(x)$ が $Q(x)$ で割り切れるとき、$P(x) - Q(x)$ を因数分解し、方程式 $P(x) - Q(x) = 0$ のすべての解が実数であるとし、この解を $\alpha, \beta, \gamma$ とするとき、$\alpha^2 + \beta^2 + \gamma^2$ のとり得る値の範囲の最小値を求める。
2025/5/19
1. 問題の内容
与えられた2つの多項式 と に関して、以下の問いに答える問題です。
(1) を と を用いて表す。
(2) を で割った商を求め、さらに が で割り切れるときの を で表す。
(3) が で割り切れるとき、 を因数分解し、方程式 のすべての解が実数であるとし、この解を とするとき、 のとり得る値の範囲の最小値を求める。
2. 解き方の手順
(1) を計算します。
(2) を で割ります。
を で割ると、商は となり、余りは となります。
が で割り切れるとき、余りは であるので、
かつ が成り立ちます。
より、 または です。
のとき、 より です。
のとき、 より です。
このとき、 です。
(3)
より、
となります。
は で割り切れるので、 です。
よって、
の解がすべて実数なので、 および の解はすべて実数です。
より は実数解です。
の判別式
よって、 または です。
, , が の解なので、解と係数の関係から 、 です。
または より、
のとき、
のとき、
したがって、最小値は19です。
3. 最終的な答え
(1)
(2) 商: ,
(3) , のとり得る値の範囲の最小値: 19