問題は4つあります。 問題1: KUMAGAYAの8文字を1列に並べるすべての並べ方を求める。 問題2: KUMAGAYAの8文字を1列に並べるとき、子音が隣り合わない並べ方を求める。 問題3: KUMAGAYAの8文字を1列に並べるとき、K, M, Gがこの順に並ぶ並べ方を求める。 問題4: 右の図のような道のある町で、AからBまでの最短経路の総数、最短経路のうちQを通るものの総数、PまたはQを通るものの総数を求める。

離散数学順列組み合わせ場合の数最短経路
2025/5/20

1. 問題の内容

問題は4つあります。
問題1: KUMAGAYAの8文字を1列に並べるすべての並べ方を求める。
問題2: KUMAGAYAの8文字を1列に並べるとき、子音が隣り合わない並べ方を求める。
問題3: KUMAGAYAの8文字を1列に並べるとき、K, M, Gがこの順に並ぶ並べ方を求める。
問題4: 右の図のような道のある町で、AからBまでの最短経路の総数、最短経路のうちQを通るものの総数、PまたはQを通るものの総数を求める。

2. 解き方の手順

問題1:
KUMAGAYAは8文字であり、Aが3つあります。したがって、すべての並べ方は、
8!3!=8×7×6×5×4×3×2×13×2×1=8×7×6×5×4=6720\frac{8!}{3!} = \frac{8 \times 7 \times 6 \times 5 \times 4 \times 3 \times 2 \times 1}{3 \times 2 \times 1} = 8 \times 7 \times 6 \times 5 \times 4 = 6720
問題2:
KUMAGAYAの子音はK, M, G, Yであり、母音はU, A, A, Aです。
まず母音U, A, A, Aを並べる方法は4!3!=4\frac{4!}{3!} = 4通り。
次に、子音が隣り合わないように、母音の間または端に子音を並べる。
母音の間と端は5箇所あるので、そこに4つの子音を並べる方法は5P4=5×4×3×2=1205P4 = 5 \times 4 \times 3 \times 2 = 120通り。
したがって、子音が隣り合わない並べ方は、4×120=4804 \times 120 = 480通り。
問題3:
KUMAGAYAの8文字を並べるとき、K, M, Gがこの順に並ぶ並べ方を求める。
K, M, Gを同じ文字Xと考えると、XXXUAAAYという7文字の並べ替えとなる。
この並べ方は 8!3!=6720\frac{8!}{3!} = 6720通り。
K, M, Gの並べ方は3! = 6通りだが、この順に並べるので1通りだけを考える。
したがって、8!3!3!=8×7×6×5×4×3×2×13×2×1×3×2×1=67206=1120\frac{8!}{3!3!} = \frac{8 \times 7 \times 6 \times 5 \times 4 \times 3 \times 2 \times 1}{3 \times 2 \times 1 \times 3 \times 2 \times 1} = \frac{6720}{6} = 1120通り。
または、8文字からK, M, Gの位置を3つ選び、残りの5文字を並べる方法と考える。
まずK, M, Gの位置の選び方は (83)=8!3!5!=8×7×63×2×1=56{8 \choose 3} = \frac{8!}{3!5!} = \frac{8 \times 7 \times 6}{3 \times 2 \times 1} = 56通り。
残りの5文字はU, A, A, A, Yであり、その並べ方は5!3!=5×4×3×2×13×2×1=20\frac{5!}{3!} = \frac{5 \times 4 \times 3 \times 2 \times 1}{3 \times 2 \times 1} = 20通り。
したがって、求める並べ方は 56×20=112056 \times 20 = 1120通り。
問題4:
AからBまでの最短経路は、右に5回、上に4回進む必要がある。
その総数は (5+4)!5!4!=9!5!4!=9×8×7×64×3×2×1=126\frac{(5+4)!}{5!4!} = \frac{9!}{5!4!} = \frac{9 \times 8 \times 7 \times 6}{4 \times 3 \times 2 \times 1} = 126通り。
AからQまでの最短経路は、右に2回、上に2回進む必要がある。その総数は (2+2)!2!2!=4!2!2!=4×32×1=6\frac{(2+2)!}{2!2!} = \frac{4!}{2!2!} = \frac{4 \times 3}{2 \times 1} = 6通り。
QからBまでの最短経路は、右に3回、上に2回進む必要がある。その総数は (3+2)!3!2!=5!3!2!=5×42×1=10\frac{(3+2)!}{3!2!} = \frac{5!}{3!2!} = \frac{5 \times 4}{2 \times 1} = 10通り。
したがって、Qを通る最短経路の総数は 6×10=606 \times 10 = 60通り。
AからPまでの最短経路は、右に1回、上に1回進む必要がある。その総数は (1+1)!1!1!=2!1!1!=2\frac{(1+1)!}{1!1!} = \frac{2!}{1!1!} = 2通り。
PからBまでの最短経路は、右に4回、上に3回進む必要がある。その総数は (4+3)!4!3!=7!4!3!=7×6×53×2×1=35\frac{(4+3)!}{4!3!} = \frac{7!}{4!3!} = \frac{7 \times 6 \times 5}{3 \times 2 \times 1} = 35通り。
したがって、Pを通る最短経路の総数は 2×35=702 \times 35 = 70通り。
PとQの両方を通る最短経路の総数は、AからP、PからQ、QからBを通る経路の数を掛ければよい。
AからPは2通り。PからQは右に1回、上に1回なので2通り。QからBは10通り。
したがって、PとQの両方を通る最短経路の総数は 2×2×10=402 \times 2 \times 10 = 40通り。
PまたはQを通る経路の総数は、Pを通る経路の総数 + Qを通る経路の総数 - PとQの両方を通る経路の総数。
70+6040=9070 + 60 - 40 = 90通り。

3. 最終的な答え

問題1: 6720
問題2: 480
問題3: 1120
問題4: 126, 60, 90

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