文字列"aaabbcd"の7文字から4文字を取り出すとき、その組み合わせの総数と順列の総数を求める問題です。

離散数学組み合わせ順列場合の数文字列
2025/5/20

1. 問題の内容

文字列"aaabbcd"の7文字から4文字を取り出すとき、その組み合わせの総数と順列の総数を求める問題です。

2. 解き方の手順

(1) 組み合わせの総数を求める。
4文字の選び方について、同じ文字の個数によって場合分けをします。
(i) aを3個含む場合: 残りの1文字はb, c, dのいずれかなので、3通り。
(ii) aを2個含む場合: 残りの2文字はb, c, dから選ぶ。
(ii-1) bを1個含む場合: 残りの1文字はc, dのいずれかなので、2通り。
(ii-2) bを含まない場合: 残りの2文字はc, dなので、1通り。
よって、(ii)は2 + 1 = 3通り。
(iii) aを1個含む場合: 残りの3文字はb, c, dから選ぶ。
(iii-1) bを2個含む場合:残りの1文字はc, dのいずれかなので、2通り。
(iii-2) bを1個含む場合:残りの2文字はc, dから選ぶので、1通り。
(iii-3) bを0個含む場合:残りの3文字はc, dのみでは構成できないので、0通り。
よって、(iii)は2 + 1 = 3通り。
(iv) aを0個含む場合: 残りの4文字はb, c, dのみでは構成できないので、0通り。
(iv-1) bを2個含む場合:残りの2文字はc, dなので、1通り。
(iv-2) bを1個含む場合:残りの3文字はc, dのみでは構成できないので、0通り。
(iv-3) bを0個含む場合:残りの4文字はc, dのみでは構成できないので、0通り。
よって、(iv)は1通り。
したがって、組み合わせの総数は3 + 3 + 2 + 1 + 1 = 10通りです。
(2) 順列の総数を求める。
各組み合わせに対して、並べ方を考えます。
(i) aaab: 4!3!=4\frac{4!}{3!} = 4
(ii) aaac: 4!3!=4\frac{4!}{3!} = 4
(iii) aaad: 4!3!=4\frac{4!}{3!} = 4
(iv) aabb: 4!2!2!=6\frac{4!}{2!2!} = 6
(v) aabc: 4!2!=12\frac{4!}{2!} = 12
(vi) aabd: 4!2!=12\frac{4!}{2!} = 12
(vii) aacd: 4!2!=12\frac{4!}{2!} = 12
(viii) abbc: 4!2!=12\frac{4!}{2!} = 12
(ix) abbd: 4!2!=12\frac{4!}{2!} = 12
(x) bbcd: 4!2!=12\frac{4!}{2!} = 12
(xi) abcd: 4!=244! = 24
したがって、順列の総数は
4 + 4 + 4 + 6 + 12 + 12 + 12 + 12 + 12 + 12 = 96通り
(3) 場合分けが漏れているので再計算します。
組み合わせ:
(i) aを3個含む場合: aaab, aaac, aaad (3通り)
(ii) aを2個含む場合: aabb, aabc, aabd, aacd (4通り)
(iii) aを1個含む場合: abbc, abbd, abcd (3通り)
(iv) aを0個含む場合: bbcd (1通り)
組み合わせの総数は3 + 4 + 3 + 1 = 11通り
順列:
(i) aaab, aaac, aaad: 3×4!3!=3×4=123 \times \frac{4!}{3!} = 3 \times 4 = 12
(ii) aabb: 4!2!2!=6\frac{4!}{2!2!} = 6
(iii) aabc, aabd, aacd: 3×4!2!=3×12=363 \times \frac{4!}{2!} = 3 \times 12 = 36
(iv) abbc, abbd: 2×4!2!=2×12=242 \times \frac{4!}{2!} = 2 \times 12 = 24
(v) abcd: 4!=244! = 24
(vi) bbcd : 4!2!=12\frac{4!}{2!} = 12
順列の総数 = 12 + 6 + 36 + 12 + 24 + 12 = 102

3. 最終的な答え

組み合わせの総数:3 + 4 + 3 + 1 = 11通り
順列の総数:12 + 6 + 36 + 24 + 24= 102
組み合わせの総数:11通り
順列の総数:102

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