## 解き方の手順
**(1) 重心Gにおける水圧 pG の計算** 長方形の上縁の深さが h なので、下縁の深さは h+a です。重心Gの深さは、上縁と下縁の中間なので、 zG=h+2a=3.5+210=8.5 m 水圧は、 p=ρgz で計算できます。 pG=ρgzG=1000 kg/m3×9.8 m/s2×8.5 m=83300 Pa 全圧力 P は、水圧の重心Gにおける値に、面積 A を掛け合わせることで計算できます。 A=a×b=10 m×8 m=80 m2 P=pGA=83300 Pa×80 m2=6664000 N **(3) 慣性モーメント IG および Ix の計算** 重心Gを通る軸に関する慣性モーメントは、長方形の場合、
IG=12ba3=128×103=128000=32000≈666.67 m4 x軸に関する慣性モーメントは、平行軸の定理を用いて計算できます。
Ix=IG+AzG2=32000+80×8.52=32000+80×72.25=32000+5780=32000+17340=319340≈6446.67 m4 **(4) 圧力中心の深さ zc の計算** 圧力中心の深さは、以下の式で求められます。
zc=zG+AzGIG=8.5+80×8.52000/3=8.5+3×80×8.52000=8.5+20402000=8.5+5150≈8.5+0.98=9.48 m ## 最終的な答え
(1) pG=83300 Pa (2) P=6664000 N (3) IG=666.67 m4 Ix=6446.67 m4 (4) zc=9.48 m