数列 1, 2, 2, 3, 3, 3, 4, 4, 4, 4, 5, 5, 5, 5, 5, 6, ... の第 n 項を $a_n$ とする。この数列を 1 | 2, 2 | 3, 3, 3 | 4, 4, 4, 4 | 5, 5, 5, 5, 5 | 6, ... のように、k番目の区画にk個の数字が入るように区画に分ける。 (1) 第1区画から第20区画までに含まれる項の個数を求める。 (2) $a_{215}$ の値を求める。 (3) 第1区画から第20区画までに含まれる項の総和を求める。 (4) $a_1 + a_2 + a_3 + ... + a_n \geq 3000$ となる最小の自然数 n を求める。
2025/5/20
1. 問題の内容
数列 1, 2, 2, 3, 3, 3, 4, 4, 4, 4, 5, 5, 5, 5, 5, 6, ... の第 n 項を とする。この数列を 1 | 2, 2 | 3, 3, 3 | 4, 4, 4, 4 | 5, 5, 5, 5, 5 | 6, ... のように、k番目の区画にk個の数字が入るように区画に分ける。
(1) 第1区画から第20区画までに含まれる項の個数を求める。
(2) の値を求める。
(3) 第1区画から第20区画までに含まれる項の総和を求める。
(4) となる最小の自然数 n を求める。
2. 解き方の手順
(1) 第1区画から第20区画までに含まれる項の個数は、各区画に含まれる項の個数の和である。これは、1から20までの自然数の和に等しい。
(2) を求める。
まず、第k区画の末項が数列の何番目の項かを求める。第k区画の末項は、1からkまでの自然数の和番目の項である。
を満たす最大の整数 k を探す。
のとき、
のとき、
したがって、 は第21区画にあり、第21区画の項はすべて21である。
よって、
(3) 第1区画から第20区画までに含まれる項の総和を求める。各区画には、その区画の番号と同じ値が、その区画の番号と同じ個数だけ含まれている。したがって、第k区画の項の和は である。
第1区画から第20区画までの総和は、
(4) となる最小の自然数 n を求める。
第20区画までの総和は2870なので、少なくとも第20区画より先まで足し合わせる必要がある。
第21区画の総和は であり、 である。
第20区画までの項数は210である。
130 を 21 で割ると、商は6、余りは4である。
したがって、 で、
かつ
つまり、
3. 最終的な答え
(1) 210
(2) 21
(3) 2870
(4) 217