(1) 不等式 $x^2 + y^2 \le |x| + |y|$ の表す領域の面積を求めよ。 (2) 連立不等式 $\begin{cases} x^2 + y^2 - 6|x| - 6y \le 0 \\ y - x \le 6 \end{cases}$ の表す領域の面積を求めよ。
2025/5/20
1. 問題の内容
(1) 不等式 の表す領域の面積を求めよ。
(2) 連立不等式
$\begin{cases}
x^2 + y^2 - 6|x| - 6y \le 0 \\
y - x \le 6
\end{cases}$
の表す領域の面積を求めよ。
2. 解き方の手順
(1)
を考える。
この不等式はとについて対称なので、第一象限 () の領域を考え、それを4倍すればよい。
第一象限では なので、 となる。
これを変形すると、
これは中心 、半径 の円の内部である。
の範囲でこの円の内部の面積を考えると、円の4分の1の面積になる。
したがって、
全体の面積はこれを4倍して
(2)
$\begin{cases}
x^2 + y^2 - 6|x| - 6y \le 0 \\
y - x \le 6
\end{cases}$
を考える。
まず、 より 。
次に、 を考える。
のとき、
のとき、
これは中心 または 、半径 の円の内部である。
と合わせると、求める領域は2つの円弧と直線で囲まれた領域となる。
2つの円の中心を結ぶ線分の中点は 。この線分は軸に平行。
円の交点は と または の交点。
を解くと より , 。
を解くと , 。
2つの円弧は で交わっている。
求める面積は、2つの半円と、2つの円の中心を結ぶ線分と直線 で囲まれた部分の面積となる。
2つの半円の面積は 。
直線 と 2つの円の中心を結ぶ線分は 軸に平行であるから、
求める面積は
したがって、求める面積は
3. 最終的な答え
(1)
(2)