四角形ABCDが平行四辺形であることと、ベクトル $\vec{AC} + \vec{BD} = 2\vec{AD}$ が成り立つことが同値であることを示す。

幾何学ベクトル平行四辺形幾何学的な証明
2025/5/22

1. 問題の内容

四角形ABCDが平行四辺形であることと、ベクトル AC+BD=2AD\vec{AC} + \vec{BD} = 2\vec{AD} が成り立つことが同値であることを示す。

2. 解き方の手順

(1) 四角形ABCDが平行四辺形であると仮定する。
このとき、BC=AD\vec{BC} = \vec{AD} が成り立つ。また、AC=AB+BC\vec{AC} = \vec{AB} + \vec{BC} および BD=ADAB\vec{BD} = \vec{AD} - \vec{AB} と表せる。したがって、
AC+BD=(AB+BC)+(ADAB)=BC+AD=AD+AD=2AD\vec{AC} + \vec{BD} = (\vec{AB} + \vec{BC}) + (\vec{AD} - \vec{AB}) = \vec{BC} + \vec{AD} = \vec{AD} + \vec{AD} = 2\vec{AD}
よって、AC+BD=2AD\vec{AC} + \vec{BD} = 2\vec{AD} が成り立つ。
(2) AC+BD=2AD\vec{AC} + \vec{BD} = 2\vec{AD} が成り立つと仮定する。
AC+BD=2AD\vec{AC} + \vec{BD} = 2\vec{AD} より、
AB+BC+BA+AD=2AD\vec{AB} + \vec{BC} + \vec{BA} + \vec{AD} = 2\vec{AD}
AB+BCAB+AD=2AD\vec{AB} + \vec{BC} - \vec{AB} + \vec{AD} = 2\vec{AD}
BC+AD=2AD\vec{BC} + \vec{AD} = 2\vec{AD}
BC=AD\vec{BC} = \vec{AD}
したがって、四角形ABCDにおいて、BC=AD\vec{BC} = \vec{AD} が成り立つので、四角形ABCDは平行四辺形である。
上記(1)(2)より、四角形ABCDが平行四辺形であることと AC+BD=2AD\vec{AC} + \vec{BD} = 2\vec{AD} が成り立つことが同値であることが示された。

3. 最終的な答え

四角形ABCDが平行四辺形であることと、AC+BD=2AD\vec{AC} + \vec{BD} = 2\vec{AD} が成り立つことは同値である。

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