問題は以下の通りです。 (1) 中心 $A(8, 5, 2)$ 、半径 $2\sqrt{15}$ の球面 $S$ がある。$xy$ 平面と $S$ の交わりである円 $C$ の中心の座標と半径を求めよ。 (2) 2点 $P(1, 2, 1)$ , $Q(3, 1, 4)$ を通る直線を $l$ とする。$S$ が $l$ から切り取る線分の長さを求めよ。

幾何学空間図形球面直線ベクトルの内積
2025/5/22

1. 問題の内容

問題は以下の通りです。
(1) 中心 A(8,5,2)A(8, 5, 2) 、半径 2152\sqrt{15} の球面 SS がある。xyxy 平面と SS の交わりである円 CC の中心の座標と半径を求めよ。
(2) 2点 P(1,2,1)P(1, 2, 1) , Q(3,1,4)Q(3, 1, 4) を通る直線を ll とする。SSll から切り取る線分の長さを求めよ。

2. 解き方の手順

(1) xyxy 平面の方程式は z=0z = 0 である。球面 SS の方程式は、
(x8)2+(y5)2+(z2)2=(215)2=60(x - 8)^2 + (y - 5)^2 + (z - 2)^2 = (2\sqrt{15})^2 = 60
である。xyxy 平面との交わりは z=0z = 0 を代入して
(x8)2+(y5)2+(02)2=60(x - 8)^2 + (y - 5)^2 + (0 - 2)^2 = 60
(x8)2+(y5)2=604=56(x - 8)^2 + (y - 5)^2 = 60 - 4 = 56
これは中心 (8,5)(8, 5) 、半径 56=214\sqrt{56} = 2\sqrt{14} の円である。したがって、円 CC の中心は (8,5,0)(8, 5, 0) 、半径は 2142\sqrt{14} である。
(2) 直線 ll の方向ベクトルは PQ=(31,12,41)=(2,1,3)\vec{PQ} = (3 - 1, 1 - 2, 4 - 1) = (2, -1, 3) である。したがって、直線 ll の方程式は、
x12=y21=z13=t\frac{x - 1}{2} = \frac{y - 2}{-1} = \frac{z - 1}{3} = t
と表せる。これから、
x=2t+1x = 2t + 1
y=t+2y = -t + 2
z=3t+1z = 3t + 1
である。直線 ll と球面 SS の交点は、これらの値を球面 SS の方程式に代入することで得られる。
(2t+18)2+(t+25)2+(3t+12)2=60(2t + 1 - 8)^2 + (-t + 2 - 5)^2 + (3t + 1 - 2)^2 = 60
(2t7)2+(t3)2+(3t1)2=60(2t - 7)^2 + (-t - 3)^2 + (3t - 1)^2 = 60
4t228t+49+t2+6t+9+9t26t+1=604t^2 - 28t + 49 + t^2 + 6t + 9 + 9t^2 - 6t + 1 = 60
14t228t+59=6014t^2 - 28t + 59 = 60
14t228t1=014t^2 - 28t - 1 = 0
この二次方程式の解を t1,t2t_1, t_2 とすると、解の公式より
t=(28)±(28)24(14)(1)2(14)=28±784+5628=28±84028=28±221028=1±21014t = \frac{-(-28) \pm \sqrt{(-28)^2 - 4(14)(-1)}}{2(14)} = \frac{28 \pm \sqrt{784 + 56}}{28} = \frac{28 \pm \sqrt{840}}{28} = \frac{28 \pm 2\sqrt{210}}{28} = 1 \pm \frac{\sqrt{210}}{14}
t1=1+21014t_1 = 1 + \frac{\sqrt{210}}{14}
t2=121014t_2 = 1 - \frac{\sqrt{210}}{14}
対応する直線上の点はそれぞれ
P1(2t1+1,t1+2,3t1+1)P_1(2t_1 + 1, -t_1 + 2, 3t_1 + 1)
P2(2t2+1,t2+2,3t2+1)P_2(2t_2 + 1, -t_2 + 2, 3t_2 + 1)
線分の長さは P1P2|P_1P_2| である。
線分の長さ =(2t1+1(2t2+1))2+(t1+2(t2+2))2+(3t1+1(3t2+1))2= \sqrt{(2t_1 + 1 - (2t_2 + 1))^2 + (-t_1 + 2 - (-t_2 + 2))^2 + (3t_1 + 1 - (3t_2 + 1))^2}
=(2(t1t2))2+((t1t2))2+(3(t1t2))2= \sqrt{(2(t_1 - t_2))^2 + (-(t_1 - t_2))^2 + (3(t_1 - t_2))^2}
=4(t1t2)2+(t1t2)2+9(t1t2)2=14(t1t2)2=14t1t2= \sqrt{4(t_1 - t_2)^2 + (t_1 - t_2)^2 + 9(t_1 - t_2)^2} = \sqrt{14(t_1 - t_2)^2} = \sqrt{14} |t_1 - t_2|
t1t2=(1+21014)(121014)=221014=2107|t_1 - t_2| = |(1 + \frac{\sqrt{210}}{14}) - (1 - \frac{\sqrt{210}}{14})| = |\frac{2\sqrt{210}}{14}| = \frac{\sqrt{210}}{7}
線分の長さ =142107=142107=29407=47357=27357=249157=27157=215= \sqrt{14} \cdot \frac{\sqrt{210}}{7} = \frac{\sqrt{14 \cdot 210}}{7} = \frac{\sqrt{2940}}{7} = \frac{\sqrt{4 \cdot 735}}{7} = \frac{2\sqrt{735}}{7} = \frac{2\sqrt{49 \cdot 15}}{7} = \frac{2 \cdot 7 \sqrt{15}}{7} = 2\sqrt{15}

3. 最終的な答え

(1) 円Cの中心の座標は (8,5,0)(8, 5, 0) 、半径は 2142\sqrt{14}
(2) 線分の長さは 2152\sqrt{15}

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