$m$ を定数とする。2次方程式 $x^2 + 2(m+2)x + 2m + 12 = 0$ …① について考える。 (1) 方程式①が異なる2つの正の解をもつとき,$m$ の値の範囲を求める。 (2) 方程式①が2より大きい解と2より小さい解を1つずつもつとき,$m$ の値の範囲を求める。 (3) 方程式①が1と2の間、2と3の間にそれぞれ解を1つずつもつとき、$m$ の値の範囲を求める。

代数学二次方程式解の範囲判別式解の配置
2025/5/20

1. 問題の内容

mm を定数とする。2次方程式 x2+2(m+2)x+2m+12=0x^2 + 2(m+2)x + 2m + 12 = 0 …① について考える。
(1) 方程式①が異なる2つの正の解をもつとき,mm の値の範囲を求める。
(2) 方程式①が2より大きい解と2より小さい解を1つずつもつとき,mm の値の範囲を求める。
(3) 方程式①が1と2の間、2と3の間にそれぞれ解を1つずつもつとき、mm の値の範囲を求める。

2. 解き方の手順

方程式 f(x)=x2+2(m+2)x+2m+12=0f(x) = x^2 + 2(m+2)x + 2m + 12 = 0 とおく。
(1)
方程式①が異なる2つの正の解をもつための条件は、
(i) 判別式 D>0D > 0
(ii) 軸 >0> 0
(iii) f(0)>0f(0) > 0
である。
(i) D/4=(m+2)2(2m+12)=m2+4m+42m12=m2+2m8>0D/4 = (m+2)^2 - (2m+12) = m^2 + 4m + 4 - 2m - 12 = m^2 + 2m - 8 > 0
(m+4)(m2)>0(m+4)(m-2) > 0 より、 m<4m < -4 または m>2m > 2 …(1)
(ii) 軸は x=(m+2)x = -(m+2) なので、 (m+2)>0-(m+2) > 0 より、 m<2m < -2 …(2)
(iii) f(0)=2m+12>0f(0) = 2m+12 > 0 より、m>6m > -6 …(3)
(1), (2), (3) より、6<m<4-6 < m < -4 または 2<m<22 < m < -2
したがって、2<m<22 < m < -2 は存在しないので、6<m<4-6 < m < -4
(2)
方程式①が2より大きい解と2より小さい解を1つずつもつための条件は、f(2)<0f(2) < 0 である。
f(2)=22+2(m+2)2+2m+12=4+4m+8+2m+12=6m+24<0f(2) = 2^2 + 2(m+2)2 + 2m + 12 = 4 + 4m + 8 + 2m + 12 = 6m + 24 < 0
6m<246m < -24 より、m<4m < -4
(3)
方程式①が1と2の間、2と3の間にそれぞれ解を1つずつもつための条件は、
f(1)>0f(1) > 0, f(2)<0f(2) < 0, f(3)>0f(3) > 0 である。
f(1)=1+2(m+2)+2m+12=1+2m+4+2m+12=4m+17>0f(1) = 1 + 2(m+2) + 2m+12 = 1 + 2m + 4 + 2m + 12 = 4m + 17 > 0
4m>174m > -17 より、m>17/4=4.25m > -17/4 = -4.25 …(4)
f(2)=6m+24<0f(2) = 6m + 24 < 0 より、m<4m < -4 …(5)
f(3)=9+6(m+2)+2m+12=9+6m+12+2m+12=8m+33>0f(3) = 9 + 6(m+2) + 2m + 12 = 9 + 6m + 12 + 2m + 12 = 8m + 33 > 0
8m>338m > -33 より、m>33/8=4.125m > -33/8 = -4.125 …(6)
(4), (5), (6) より、33/8<m<4-33/8 < m < -4

3. 最終的な答え

(1) 6<m<4-6 < m < -4
(2) m<4m < -4
(3) 33/8<m<4-33/8 < m < -4

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