1から100までの自然数で100と互いに素であるものの個数を求め、さらに、それらの数の2乗の和を求める問題です。

数論互いに素約数素因数分解総和
2025/5/20

1. 問題の内容

1から100までの自然数で100と互いに素であるものの個数を求め、さらに、それらの数の2乗の和を求める問題です。

2. 解き方の手順

まず、100と互いに素な数を求めます。
100=22×52100 = 2^2 \times 5^2 なので、100と互いに素な数は、2の倍数でも5の倍数でもない数です。
1から100までの整数の中で、2の倍数は 100/2=50100/2 = 50 個、5の倍数は 100/5=20100/5 = 20 個あります。
2の倍数かつ5の倍数、つまり10の倍数は 100/10=10100/10 = 10 個あります。
したがって、2の倍数または5の倍数は 50+2010=6050 + 20 - 10 = 60 個です。
1から100までの整数は100個なので、100と互いに素な数は 10060=40100 - 60 = 40 個となります。
100と互いに素な数は、10k+1, 10k+3, 10k+7, 10k+9 の形をしています(kは整数)。
1から100までの範囲なので、kkは0から9までの整数をとります。
次に、これらの数の2乗の和を求めます。
k=09((10k+1)2+(10k+3)2+(10k+7)2+(10k+9)2)\sum_{k=0}^{9} ((10k+1)^2 + (10k+3)^2 + (10k+7)^2 + (10k+9)^2)
=k=09(100k2+20k+1+100k2+60k+9+100k2+140k+49+100k2+180k+81)=\sum_{k=0}^{9} (100k^2+20k+1 + 100k^2+60k+9 + 100k^2+140k+49 + 100k^2+180k+81)
=k=09(400k2+400k+140)=\sum_{k=0}^{9} (400k^2+400k+140)
=400k=09k2+400k=09k+k=09140=400 \sum_{k=0}^{9} k^2 + 400 \sum_{k=0}^{9} k + \sum_{k=0}^{9} 140
=400×9(9+1)(29+1)6+400×9(9+1)2+140×10=400 \times \frac{9(9+1)(2\cdot9+1)}{6} + 400 \times \frac{9(9+1)}{2} + 140 \times 10
=400×9×10×196+400×9×102+1400=400 \times \frac{9 \times 10 \times 19}{6} + 400 \times \frac{9 \times 10}{2} + 1400
=400×17106+400×45+1400=400 \times \frac{1710}{6} + 400 \times 45 + 1400
=400×285+18000+1400=400 \times 285 + 18000 + 1400
=114000+18000+1400=114000 + 18000 + 1400
=133400=133400

3. 最終的な答え

100と互いに素であるものの個数は40個であり、それらの2乗の和は133400です。

「数論」の関連問題

与えられた3つの数について、それぞれの正の約数の個数と、その約数の総和を求める問題です。 (1) $5 \cdot 2^3$ (2) $108$ (3) $540$

約数素因数分解約数の個数約数の総和
2025/6/7

整数 $n$ について、$n^2$ が 3 の倍数ならば、$n$ も 3 の倍数であることを証明する。

整数の性質倍数背理法証明
2025/6/7

与えられた情報から、群数列の第 $n$ 群の最初の項が $n^2 - n + 1$ であることが導出される過程を確認し、それが $n=1$ の場合にも成り立つことを確認する。

群数列数列数学的帰納法
2025/6/6

整数 $n$ について、$n^2$ が3の倍数ならば、$n$ も3の倍数であることを証明する。

整数の性質倍数証明背理法
2025/6/6

整数 $n$ について、$n^2$ が奇数ならば、$n$ が奇数であることを証明するために、その対偶である「$n$が偶数ならば、$n^2$は偶数である」を証明する穴埋め問題です。

整数対偶証明偶数奇数
2025/6/6

正の整数 $a, b, c$ に対して、$M = 3^a + 3^b + 3^c + 1$ とする。 (1) $a < b = c \le 10$ を満たす $a, b, c$ の組で、$M$ が立方...

整数の性質べき乗立方数方程式
2025/6/6

自然数の列がいくつかの群に分けられている。第 $n$ 群には $2^{n-1}$ 個の数が入る。 (1) $n \ge 2$ のとき、第 $n$ 群の最初の数を $n$ の式で表す。 (2) 第 $n...

数列等比数列等差数列自然数
2025/6/6

$a_1, a_2, a_3, a_4, a_5$は正の整数で、$a_1 < a_2 < a_3 < a_4 < a_5$とする。 2つの集合$A = \{a_1, a_2, a_3, a_4, a_...

集合整数の性質方程式場合分け
2025/6/6

与えられた数について、正の約数の個数と、その約数の総和を求める問題です。 (1) $5 \cdot 2^3$ (2) 108 (3) 540

約数素因数分解約数の個数約数の総和
2025/6/6

与えられた3つの数について、正の約数の個数と、それらの約数の総和をそれぞれ求める問題です。 (1) $5 \cdot 2^3$ (2) $108$ (3) $540$

約数素因数分解約数の個数約数の総和
2025/6/6