全体集合 $U$ とその部分集合 $A, B$ について、$n(U) = 60, n(A) = 32, n(B) = 25, n(A \cap B) = 17$ であるとき、次の集合の要素の個数を求めよ。 (1) $n(\overline{A \cap B})$ (2) $n(A \cup B)$ (3) $n(\overline{A} \cap \overline{B})$ (4) $n(\overline{A} \cup \overline{B})$

離散数学集合集合の要素数ド・モルガンの法則
2025/5/20

1. 問題の内容

全体集合 UU とその部分集合 A,BA, B について、n(U)=60,n(A)=32,n(B)=25,n(AB)=17n(U) = 60, n(A) = 32, n(B) = 25, n(A \cap B) = 17 であるとき、次の集合の要素の個数を求めよ。
(1) n(AB)n(\overline{A \cap B})
(2) n(AB)n(A \cup B)
(3) n(AB)n(\overline{A} \cap \overline{B})
(4) n(AB)n(\overline{A} \cup \overline{B})

2. 解き方の手順

(1) n(AB)n(\overline{A \cap B}) は、UU の要素の個数から ABA \cap B の要素の個数を引いたものに等しい。
n(AB)=n(U)n(AB)n(\overline{A \cap B}) = n(U) - n(A \cap B)
n(AB)=6017=43n(\overline{A \cap B}) = 60 - 17 = 43
(2) n(AB)n(A \cup B) は、n(A)n(A)n(B)n(B) を足し、n(AB)n(A \cap B) を引いたものに等しい。
n(AB)=n(A)+n(B)n(AB)n(A \cup B) = n(A) + n(B) - n(A \cap B)
n(AB)=32+2517=40n(A \cup B) = 32 + 25 - 17 = 40
(3) n(AB)n(\overline{A} \cap \overline{B}) は、ド・モルガンの法則より、n(AB)n(\overline{A \cup B}) に等しい。
n(AB)=n(AB)n(\overline{A} \cap \overline{B}) = n(\overline{A \cup B})
さらに、n(AB)=n(U)n(AB)n(\overline{A \cup B}) = n(U) - n(A \cup B) である。
n(AB)=n(U)n(AB)=6040=20n(\overline{A} \cap \overline{B}) = n(U) - n(A \cup B) = 60 - 40 = 20
(4) n(AB)n(\overline{A} \cup \overline{B}) は、ド・モルガンの法則より、n(AB)n(\overline{A \cap B}) に等しい。
n(AB)=n(AB)n(\overline{A} \cup \overline{B}) = n(\overline{A \cap B})
(1)より、n(AB)=43n(\overline{A \cap B}) = 43
したがって、n(AB)=43n(\overline{A} \cup \overline{B}) = 43

3. 最終的な答え

(1) n(AB)=43n(\overline{A \cap B}) = 43
(2) n(AB)=40n(A \cup B) = 40
(3) n(AB)=20n(\overline{A} \cap \overline{B}) = 20
(4) n(AB)=43n(\overline{A} \cup \overline{B}) = 43

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