与えられた漸化式で定義される数列 $\{a_n\}$ の一般項を求める問題です。 (1) $a_1 = 5$, $a_{n+1} = 4a_n - 6$ (2) $a_1 = 3$, $a_{n+1} = \frac{1}{2}a_n + 1$

代数学数列漸化式等比数列特性方程式
2025/5/20

1. 問題の内容

与えられた漸化式で定義される数列 {an}\{a_n\} の一般項を求める問題です。
(1) a1=5a_1 = 5, an+1=4an6a_{n+1} = 4a_n - 6
(2) a1=3a_1 = 3, an+1=12an+1a_{n+1} = \frac{1}{2}a_n + 1

2. 解き方の手順

(1) a1=5a_1 = 5, an+1=4an6a_{n+1} = 4a_n - 6
この漸化式は、an+1=pan+qa_{n+1} = pa_n + q の形なので、特性方程式を利用して解きます。
特性方程式を x=4x6x = 4x - 6 とおくと、
3x=63x = 6
x=2x = 2
したがって、漸化式は次のように変形できます。
an+12=4(an2)a_{n+1} - 2 = 4(a_n - 2)
ここで、bn=an2b_n = a_n - 2 とおくと、b1=a12=52=3b_1 = a_1 - 2 = 5 - 2 = 3 となり、数列 {bn}\{b_n\} は、初項 b1=3b_1 = 3、公比 44 の等比数列になります。
よって、bn=34n1b_n = 3 \cdot 4^{n-1}
したがって、an2=34n1a_n - 2 = 3 \cdot 4^{n-1}
an=34n1+2a_n = 3 \cdot 4^{n-1} + 2
(2) a1=3a_1 = 3, an+1=12an+1a_{n+1} = \frac{1}{2}a_n + 1
この漸化式も、an+1=pan+qa_{n+1} = pa_n + q の形なので、特性方程式を利用して解きます。
特性方程式を x=12x+1x = \frac{1}{2}x + 1 とおくと、
12x=1\frac{1}{2}x = 1
x=2x = 2
したがって、漸化式は次のように変形できます。
an+12=12(an2)a_{n+1} - 2 = \frac{1}{2}(a_n - 2)
ここで、bn=an2b_n = a_n - 2 とおくと、b1=a12=32=1b_1 = a_1 - 2 = 3 - 2 = 1 となり、数列 {bn}\{b_n\} は、初項 b1=1b_1 = 1、公比 12\frac{1}{2} の等比数列になります。
よって、bn=1(12)n1=(12)n1b_n = 1 \cdot (\frac{1}{2})^{n-1} = (\frac{1}{2})^{n-1}
したがって、an2=(12)n1a_n - 2 = (\frac{1}{2})^{n-1}
an=(12)n1+2a_n = (\frac{1}{2})^{n-1} + 2

3. 最終的な答え

(1) an=34n1+2a_n = 3 \cdot 4^{n-1} + 2
(2) an=(12)n1+2a_n = (\frac{1}{2})^{n-1} + 2

「代数学」の関連問題

1辺が24cmの正方形の紙の四隅から、1辺が $x$ cmの正方形を切り取り、残りを折り曲げてふたのない高さ $x$ cmの直方体の箱を作ります。箱の容積を $y$ cm$^3$とするとき、以下の問い...

最大最小微分体積関数の増減三次関数
2025/5/21

次の方程式を解く問題です。 (1) $3^{x+1} = 3\sqrt{3}$ (2) $2^{-x} = \sqrt[4]{8}$

指数方程式累乗根
2025/5/21

与えられた漸化式 $a_{n+1} = 3a_n + 1$ と初期条件 $a_1 = -1$ から、数列 $\{a_n\}$ の一般項を求める。

数列漸化式等比数列一般項
2025/5/21

(1) グラフ④~⑥が、与えられた関数1~6のどれであるかを答える問題です。与えられた関数の中にグラフが存在しないものが2つあります。 (2) グラフ上の点⑧、⑨の座標を答える問題です。

指数関数対数関数グラフ関数の比較座標
2025/5/21

与えられた3つの数式を計算し、それぞれ①, ②, ③に当てはまる整数値を求めます。 (1) $4^{\frac{1}{3}} \times 4^{\frac{1}{4}} \div 4^{\frac{...

指数法則対数対数の性質底の変換
2025/5/21

与えられた2点$(-1, 2)$と$(1, 1)$を通る直線をグラフとする1次関数を求め、そのグラフを$-2 \le x \le 2$の範囲で描く。

一次関数連立方程式グラフ
2025/5/21

軸の方程式が $x = -3$ である放物線が、2点 $(-2, -1)$ と $(-5, -4)$ を通る。この放物線の方程式を求める。

二次関数放物線方程式頂点代入展開
2025/5/21

頂点の座標が $(-1, 1)$ で、点 $(0, 2)$ を通る放物線をグラフとする2次関数を求める。

二次関数放物線頂点座標代入
2025/5/21

2点 $(-1, 2)$ と $(1, 1)$ を通る直線をグラフとする1次関数を求め、そのグラフを $-2 \le x \le 2$ の範囲で描け。

1次関数グラフ連立方程式座標
2025/5/21

与えられた対数方程式 $log_2 x + log_2 (x - 2) = 3$ を解いて、$x$ の値を求めます。

対数方程式二次方程式対数の性質因数分解真数条件
2025/5/21