自然数 $m, n, k$ に対して、命題「積 $mnk$ は偶数 $\implies$ $m, n, k$ の少なくとも1つは偶数」の逆、対偶、裏をそれぞれ述べ、それらの真偽を判定する。

数論命題対偶整数の性質偶数奇数
2025/5/21

1. 問題の内容

自然数 m,n,km, n, k に対して、命題「積 mnkmnk は偶数     \implies m,n,km, n, k の少なくとも1つは偶数」の逆、対偶、裏をそれぞれ述べ、それらの真偽を判定する。

2. 解き方の手順

与えられた命題を P    QP \implies Q とおく。
ここで、PP: 積 mnkmnk は偶数、QQ: m,n,km, n, k の少なくとも1つは偶数である。
このとき、
* 逆: Q    PQ \implies P
* 対偶: ¬Q    ¬P\neg Q \implies \neg P
* 裏: ¬P    ¬Q\neg P \implies \neg Q
となる。
(1) 逆を求める。
Q    PQ \implies P なので、「m,n,km, n, k の少なくとも1つは偶数     \impliesmnkmnk は偶数」となる。
(2) 対偶を求める。
¬Q    ¬P\neg Q \implies \neg P なので、「m,n,km, n, k はすべて奇数     \impliesmnkmnk は奇数」となる。
(3) 裏を求める。
¬P    ¬Q\neg P \implies \neg Q なので、「積 mnkmnk は奇数     \implies m,n,km, n, k はすべて奇数」となる。
(4) 真偽を判定する。
* 元の命題「積 mnkmnk は偶数     \implies m,n,km, n, k の少なくとも1つは偶数」は真である。なぜなら、mnkmnk が偶数であるためには、m,n,km, n, k のうち少なくとも1つが偶数でなければならないからである。
* 逆「m,n,km, n, k の少なくとも1つは偶数     \impliesmnkmnk は偶数」は真である。なぜなら、m,n,km, n, k のうち少なくとも1つが偶数ならば、積 mnkmnk は必ず偶数になるからである。
* 対偶「m,n,km, n, k はすべて奇数     \impliesmnkmnk は奇数」は真である。これは、元の命題が真であることと同値である。
* 裏「積 mnkmnk は奇数     \implies m,n,km, n, k はすべて奇数」は真である。なぜなら、mnkmnk が奇数であるためには、m,n,km, n, k がすべて奇数でなければならないからである。これは、対偶が真であることと同値である。

3. 最終的な答え

* 逆: m,n,km, n, k の少なくとも1つは偶数     \impliesmnkmnk は偶数。(真)
* 対偶: m,n,km, n, k はすべて奇数     \impliesmnkmnk は奇数。(真)
* 裏: 積 mnkmnk は奇数     \implies m,n,km, n, k はすべて奇数。(真)

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