問題は、全体集合 $U$ の部分集合 $A$ と $B$ について、ド・モルガンの法則の一つである $A \cap B = \overline{A} \cup \overline{B}$ が成り立つことを、図を用いて確認することです。 図[1]は $\overline{A}$ を、図[2]は $\overline{B}$ を、図[3]は $\overline{A \cup B}$ を表しています。 これらの図を用いて、$ \overline{A} \cup \overline{B} = \overline{A \cap B} $ を確認します。

離散数学集合ド・モルガンの法則補集合ベン図
2025/5/21

1. 問題の内容

問題は、全体集合 UU の部分集合 AABB について、ド・モルガンの法則の一つである AB=ABA \cap B = \overline{A} \cup \overline{B} が成り立つことを、図を用いて確認することです。 図[1]は A\overline{A} を、図[2]は B\overline{B} を、図[3]は AB\overline{A \cup B} を表しています。
これらの図を用いて、AB=AB \overline{A} \cup \overline{B} = \overline{A \cap B} を確認します。

2. 解き方の手順

まず、左辺の AB\overline{A} \cup \overline{B} が表す領域を考えます。A\overline{A} は集合 AA の補集合であり、UU の中で AA に含まれない要素の集合です。同様に、B\overline{B} は集合 BB の補集合です。AB\overline{A} \cup \overline{B} は、A\overline{A}B\overline{B} の和集合であり、AA に含まれないか、または BB に含まれない要素の集合です。
次に、右辺の AB\overline{A \cap B} が表す領域を考えます。ABA \cap BAABB の共通部分であり、AABB の両方に含まれる要素の集合です。AB\overline{A \cap B}ABA \cap B の補集合であり、UU の中で ABA \cap B に含まれない要素の集合です。つまり、AABB の両方に含まれる要素を除いた、残りの要素の集合です。
ド・モルガンの法則 AB=AB \overline{A \cap B} = \overline{A} \cup \overline{B} を示すために、AB\overline{A} \cup \overline{B}AB\overline{A \cap B} の領域が一致することを確認します。
AB=AB\overline{A \cup B} = \overline{A} \cap \overline{B}であることも注意しておきます。
問題文より、図[3]の斜線部分は AB\overline{A \cup B} であると書かれていますが、これは誤りです。正しい図はAB\overline{A \cap B}です。
図[3]において斜線部は、AABB の共通部分ではない部分を表しています。これは「AA に含まれないか、または BB に含まれない」という領域と同じです。したがって、図[1]の斜線部分(A\overline{A})と図[2]の斜線部分(B\overline{B})を合わせた領域は、図[3]の斜線部分(AB\overline{A \cap B})と同じになります。

3. 最終的な答え

図[1]、図[2]、図[3]を用いて、AB=AB\overline{A} \cup \overline{B} = \overline{A \cap B}が成り立つことが確認できました。

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